きたもり としゆき
北 森 俊 行 君(名誉会員,フェロー) |
1962年東京大学大学院数物系研究科博士課程修了,工学博士.同年4月慶應義塾大学工学部助手.専任講師,助教授を経て,65年東京大学工学部助教授,79〜94年同教授.94年東京大学名誉教授.94〜2004年法政大学工学部教授.1994年度本会会長.2000〜05年タマティーエルオー(株)取締役会長,04年より(株)NF回路設計ブロック監査役.制御系の工学的設計法,計測系の機能と構造,システムの機能の研究に従事.1964,71,80,91,92,93年本会論文賞,2007年システム制御情報学会論文賞,1990年島津賞受賞.システム制御情報学会名誉会員,IEEEなどの会員. |
いとう としあき
伊 藤 利 昭 君(名誉会員,フェロー) |
1943年1月13日生.67年京都大学大学院工学研究科数理工学専攻修士課程修了.97年京都大学工学博士.67年三菱化成工業(株)(現 三菱化学(株))入社.黒崎工場施設部電計技術室主席,同工務技術室主席,本社技術室主席,水島事業所生産技術センター長,横浜総合研究所副所長,理事などを歴任,2001年退職.同年名古屋工業大学教授,06年同退職.93〜97年本会制御理論部会/制御技術部会主査,01年同フェロー,09年同名誉会員.著書「化学産業における制御」(コロナ社)など.ISCIE,ISA,化学工学会,OR学会,日本プラントヒューマンファクター学会などの会員. |
おがわ もりまさ
小 河 守 正 君(正会員) |
1966年三菱化学(株)(旧三菱化成工業(株))入社,2004年10月まで三菱化学,同年11月より(株)山武,現在に至る.プロセス制御に関する現場密着型問題解決の業務に従事.1993年度システム制御情報学会論文賞,1999年度本会論文賞,2003年度同武田賞,IFAC World Congress 2002 Control Engineering Practice Prize Paper Awardを受賞.京都大学博士(工学). |
かのう まなぶ
加 納 学 君(正会員) |
1994年京都大学大学院工学研究科化学工学専攻修士課程修了.同年同助手,2004年同助教授,07年同准教授となり,現在に至る.品質改善のためのプロセスデータ解析,プロセス制御,マイクロ化学プロセスなどに関する教育と研究に従事.博士(工学).本会論文賞武田賞,技術賞,制御部門パイオニア技術賞,化学工学会奨励賞内藤雅喜記念賞,日本鉄鋼協会計測・制御・システム研究賞等を受賞.化学工学会,システム制御情報学会,日本鉄鋼協会,AIChEなどの会員. |
しげまさ たかし
重 政 隆 君(正会員,フェロー) |
1971年早稲田大学大学院電気工学専修.同年,東京芝浦電気(株)(現在の(株)東芝)に入社.総合研究所の電気機械研究所から始まり,研究開発部門でシステム制御技術・プロセス制御技術の研究開発を担当.本会論文賞(昭和60年度)・技術賞(1993年度,1994年度)を受賞.1998年本会産業部門長,2000年本会制御部門長.1998年本会フェロー.2006年より東芝三菱電機産業システム(株)システムソリューション技術部.2002年より法政大学大学院兼任講師.本会ならびにシステム制御情報学会などの会員. |
すえつぐ やすし
末 続 靖 君(正会員) |
1945年生.67年慶應義塾大学工学部計測工学科卒業.68年日揮(株)入社.海外・国内の石油精製装置・石油化学装置の計装制御設備の設計・機器調達・建設・試運転に従事.2009年4月より,JGC Vietnam Co. Ltd (Hanoi, Vietnam)へ出向.技術士(応用理学部門―物理及び化学的計測). |
とみた よしお
富 田 芳 生 君(正会員) |
1961年3月京都大学工学部電子工学科卒業.同年4月(株)横河電機製作所入社,プロセス計装システム設計や計算機制御のシステムエンジニアを経て,74年に営業技術へ.81年から海外市場開発を担当.95年横河電機(株)取締役に就任.97年顧問に就任.2000年より08年まで技術コンサルタント.この間一貫してプロセス制御にかかわり,制御技術とシステム技術でプロセス制御の発展に貢献. |
はしもと よしひろ
橋 本 芳 宏 君(正会員) |
1957年生.80年京都大学工学研究科博士課程単位取得退学.工学博士.名古屋工業大学助手,助教授を経て,2003年より情報工学専攻システム制御分野教授.エネルギーマネジメントに関するプロセスモデリング・制御等の研究に従事.化学工学会,設備管理学会などの会員. |
永 島 晃 君(正会員,フェロー) |
(フェロー紹介を参照) |
たかつ はるお
高 津 春 雄 君(正会員,フェロー) |
横河電機株式会社 グローバル営業本部 PEソリューションセンターAPC担当マネージャー.1973年
東京工業大学制御工学科卒業,同年(株)北辰電機製作所(現横河電機株式会社)に入社.1984年
東京工業大学大学院システム科学専攻終了.プロセス制御システム,制御アルゴリズム,コンピュータシステムソフトウエアの開発,APCアプリケーションの開発に従事,現在に至る.2004-2005
本会総務理事,本会計測制御エンジニア, 本会フェロー |
おおたに てつや
大 谷 哲 也 君(正会員) |
1985年大阪大学大学院工学研究科産業機械工学専攻修士課程修了.同年横河北辰電機(現 横河電機)(株)入社.以来,プロセス制御,プラントシミュレーション,モデルベース制御,非線形制御,画質検査アルゴリズムなどの研究開発に従事し,現在はシステム・制御研究所長.2006〜07年度本会理事.工学博士. |
受賞教育活動「SICEプロセス制御専門家養成塾(SICEプロセス塾)」 |
プロセスが制御工学の主たる活躍分野である日本において,プロセス制御技術者の数が減少していることに危機感を覚え,同制御技術者を3年間で100人養成する計画をたて,実施した.講師には日本の現場での制御技術を有効かつ高度に発展させてきた技術者,研究者にお願いし,ウェブベースの講義・演習とメールによる質疑応答に加えて,数回の合宿学習の場を用意し,受講者と講師全体の人脈の構築にも配慮した.受講者は必ずしもプロセスに直結した技術者ばかりではなかったが,現場的な制御理論,制御技術のあり方を講義・演習,事例紹介・現場見学を通じて体得できたことと信ずる.プロセス制御は特殊な分野に見えるかもしれないが,現実の制御としてはまさに代表的制御である.プロセスという制御対象は有限次元でもなく,線形でもなく,数式モデルを正確には記述できないが,比例動作でもある程度制御ができ,積分動作を加えればオフセットをなくすことができ,微分動作を加えれば速応化ができるし,さらに少しずつ高度の制御動作を加えて制御性能を上げていくことができる.これこそ過去数十年以上に亘って実績を上げてきた実用的制御の基本的なアプローチであり,工学的に本質的であることに思い至れば,このプロジェクトがプロセス制御の分野だけにとどまらないことに気づく.このように有益な教育・育成課程を企画し,3年間という短期間に100名もの制御技術者を送り出したことは,本学会の社会的に意義ある活動として高く評価して余りあると思われる. |