SICE 社団法人 計測自動制御学会
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 会告:2009年度計測自動制御学会フェロー紹介
 研究・開発・教育啓蒙・管理運営その他の活動を通じて,本会の関与する分野の学問技術の発展に顕著な功績のあった会員を顕彰するために設けられた「フェロー制度」による第22回のフェローが決定し,8月20日,ICROS-SICE International Joint Conference 2009 (ICCAS-SICE 2009 in Fukuoka) 会場において,永島 晃君,和田 清君,渡部慶二君,千田有一君,森 芳立君,仲田隆一君,奥津良之君の7君に称号が授与された.

ながしま あきら
永 島   晃 君(正会員)

 長年,プロセス制御システムの製品開発と推進普及活動に従事し,プロセス制御システムへの最新の情報技術の導入や新しいコンセプトの確立と推進に貢献した.また,各種業界団体での活動を通して制御技術の重要性を啓発し,プロセス制御技術人材育成に努力してきた.近年は本会副会長,会長として,学会のグローバル化,管理運営体制の効率化により本会の発展に貢献した.

略  歴 
1969年3月 東京工業大学工学部制御工学科 卒業
1971年3月 東京工業大学大学院理工学研究科制御工学専攻 修士課程修了
1971年4月 (株)北辰電機製作所(1983年に横河電機(株)と合併) 入社
1979年9月 カーネギーメロン大学コンピュータサイエンス学科 客員研究員
1985年10月 情報処理振興事業協会Σプロジェクト本部に出向
1989年6月 横河ディジタルコンピュータ(株)に出向
1994年6月 横河電機(株)取締役に就任
2003年4月 取締役専務執行役員技術開発本部長に就任
2007年4月 取締役を辞任,技術開発本部エグゼクティブフェローに就任(2年間)
2008年3月 東北大学大学院工学研究科技術社会システム学専攻 博士課程修了
2008年4月 東京農工大学客員教授 現在に至る
2009年3月 横河電機を退社
本会関係 
2005年度 副会長
2006年度 会長(第45期)
2006〜2009年度 SICEプロセス制御塾 委員長
2007年度〜現在 評議員
2008年度〜現在 組込みシステム技術専門委員会 主査
2008年度〜現在 部門連携・活性化専門委員会 委員


わだ きよし
和 田   清 君(正会員)

 システム同定の分野で,実用上の価値に富む独自理論を継続的に発表するとともに,書籍や解説記事の著者,講習会講師として,多数の会員を教導啓蒙した.一方,本会九州支部において,九州支部学術講演会設立や支部長を通して九州における本会の存在意義を確立した.

略  歴 
1970年3月 九州大学工学部電気工学科 卒業
1972年3月 九州大学大学院工学研究科電気工学専攻 修士課程修了
1975年3月 九州大学大学院工学研究科電気工学専攻 博士課程単位修得の上退学
1975年4月 九州大学工学部電気工学科 助手
1976年4月 近畿大学第2工学部 講師
1978年2月 九州大学(工学博士)
1980年4月 近畿大学第2工学部 助教授
1981年4月 九州大学工学部 助教授
1993年11月 九州大学工学部 教授
1996年5月 九州大学大学院システム情報科学研究科 教授
2000年4月 九州大学大学院システム情報科学研究院 教授 現在に至る
本会関係 
1982〜1984年 九州支部 会計幹事
1993〜1994年 九州支部事業委員会 副委員長
1994〜1995年 九州支部事業委員会 委員長
1996〜1997年度 会誌編集委員会 委員
1998〜1999年度 理事(会誌編集)
1998年 制御理論部会 主査
2000年〜現在 評議員
2002年度 九州支部 総務幹事
2003年度 九州支部 支部長

    
わたなべ けいじ
渡 部 慶 二 君(正会員)

 むだ時間系の制御に関する研究で顕著な業績を著し,その多くの結果が国内のみならず,海外でも多く引用されている.また本会発行の著書「むだ時間システムの制御」は,むだ時間制御の名著として,多くの学生,研究者に使われ研究者育成の面でも大きく貢献している.

略  歴      
1966年3月 山形大学工学部電気工学科 卒業
1966年4月 山形大学工学部 助手
1978年5月 山形大学工学部 講師
1979年1月 名古屋大学(工学博士)
1985年6月 山形大学工学部 助教授
1989年12月 山形大学工学部 教授
2009年3月 山形大学工学部 定年退職
2009年4月 山形大学 名誉教授
本会関係 
1985〜1986年 第8回Dynamical System Theory シンポジウム 実行委員
1985〜1987年,1989〜1990年 制御理論部会 運営委員
1990〜1991年 第30回SICE学術講演会実行委員会 副委員長
1994〜1996年 東北支部 副支部長
2004〜2005年 評議員
2007〜2008年 第51回自動制御連合講演会実行委員会 プログラム委員長


ちだ ゆういち
千 田 有 一 君(正会員)

 本会論文賞を受賞した先端的制御理論と技術を,特に宇宙システム・電力システムにおいて応用する開発を通じて顕著な成果を挙げた.その経験を生かした大学における制御工学の教育・研究活動にも優れた業績がある.また,理事として会誌の改革を推進した他,継続的に本会主催の大規模講演会や本会の各種委員会に積極的にかかわり,本会の運営に貢献した.

略  歴 
1990年3月 千葉大学大学院自然科学研究科生産科学専攻 修了(学術博士)
1990年4月 (株)東芝入社,総合研究所(現 研究開発センター)に配属
1994年7月〜1997年3月 東京工業大学大学院情報理工学研究科 客員助教授を兼務
2002年4月 信州大学工学部 助教授
2008年4月 信州大学工学部教授,現在に至る
本会関係    
1991〜1992年 論文集委員会 委員
2002〜2003年 会誌編集委員会 委員
2004〜2005年 理事(会誌編集担当)
2005年 第48回自動制御連合講演会実行委員会 幹事
2006〜現在 評議員
2008年 SICE2008プログラム委員会 副委員長


もり よしたつ
森   芳 立 君(正会員)

 長年,紙パルプ業界で新しい制御方式の開発,紙パルプ製造プロセスのモデル化などに従事し,新技術の開発を推進した.特に,製紙工程の中心的な設備である抄紙機まわりの制御を始め,パルプ蒸解釜,漂白工程,生産計画システム,製品搬送台車など紙パルプに関わる広範な制御,システム構築を手がけた.また,本会においては企業技術者の立場から本会の活動に参加し,製紙業界の代表として産業界側から運営を支える形で貢献した.

略  歴   
1977年3月 東京工業大学工学部生産機械工学科 卒業
1979年3月 東京工業大学理工学研究課生産機械工学専攻 修士課程修了
1979年4月 王子製紙(株)入社 同社苫小牧工場 施設部(設備設計)
1984年4月 東京大学工学部計数工学科 受託研究員
1985年4月 王子製紙(株)苫小牧工場 施設部計器課
1986年7月 同社 技術本部 制御システム部
1993年7月 同社 技術本部 プラント技術部
1994年7月 同社 研究開発本部 中央研究所
2000年7月 同社 研究開発本部 製紙技術研究所上級研究員 現在に至る
2008年6月 博士(工学)(東京工業大学)
本会関係   
1998年〜現在 産業応用部門 計装技術交流部会(2003年主査)
1998〜2003年 計測制御エンジニア委員会
2004〜2007年 計測制御エンジニアWG(2004年,2005年副主査)
2007年〜現在 計測制御エンジニア試験・認定WG
2004年〜現在 教育・認定委員会(2005年副委員長)
2003年〜現在 産業応用部門委員会
2006年〜現在 産業論文委員会(2007年委員長)
2006年6月 SICE計測制御エンジニア資格取得


なかた りゅういち
仲 田 隆 一 君(正会員)

 本会の産業システム部会での技術活動で活躍するとともに,本会の産業応用分野の研究・開発を通じて計測制御技術の発展と普及に努めた.本会の運営面では,総務理事として本会の円滑な運営体制構築に努めた.また,所属企業における数々の製品開発と事業化推進や,日本電気計測器工業会などでも幅広く活動し,わが国の計測制御技術の発展に産業界から貢献した.

略  歴 
1974年3月 京都大学工学部機械系学科 卒業
1976年3月 京都大学大学院工学研究科(機械系専攻) 修士課程卒業
1976年4月 東京芝浦電機(株)(現 (株)東芝) 入社
1984年2月 マサチューセッツ工科大学メカニカルエンジニアリング 修士課程卒業
2003年5月 東芝インターナショナル米国社 社長
2008年6月 執行役常務,電力流通・産業システム社 副社長
2009年6月 執行役上席常務,電力流通・産業システム社 社長 現在に至る
本会関係   
1985〜99年 産業システム部会 運営委員会
1987年 産業システム部会運営委員会 幹事
1991年 産業システム部会運営委員会 主査
2000年 総務理事
2001年 総務理事・総務委員会 委員長
2002年〜現在 評議員


おくつ りょうじ
奥 津 良 之 君(正会員)

 産業用プラントの重要な操作部である「コントロールバルブ」およびその周辺機器についての計測制御の「理論と実際」に長く貢献してきた.とくにバルブ内部の高速の流れと騒音・振動,非定常流れや相変化を伴う管内高速流れ制御技術を多く扱い,論文や具体的な製品および国際規格として技術を体系化し,計測自動制御技術者としての社会貢献を果たしてきた.あわせて,技術者教育にも積極的で本会の教育・認定委員会を通じて産業界技術者育成の仕組み作りに貢献してきた.

略  歴 
1979年3月 早稲田大学理工学部機械工学科 卒業
1981年3月 早稲田大学大学院理工学研究科 博士前期課程修了
1984年3月 早稲田大学大学院理工学研究科 博士後期課程 単位取得退学
1984年4月 早稲田大学理工学部 助手奉職
1985年4月 早稲田大学理工学研究所 客員研究員就任 山武ハネウエル(株)(現 山武) 入社
1995年4月 同上 コントロールバルブ開発課長
1998年4月 同上 工業システム部CV開発次長
2005年4月 同上 技術企画部教育担当部長(兼務)
2009年4月 同上 トレーニングセンター勤務
本会関係   
2003〜2004年 理事,事業副委員長・教育認定副委員長
2004〜2005年 常務理事,事業委員長・教育認定委員長
2006〜現在 評議員
2006〜現在 事業委員・教育認定委員・国際委員
2008〜現在 計測制御エンジニア試験・認定WG主査
copyright © 2009(社)計測自動制御学会