ICROS-SICE tutorial mini-courses
Japanese session
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森博彦先生 : 東京都市大学, (旧 武蔵工業大学)「人間中心のユビキタス社会の創造」
8/19, 9:00-11:00, Room01
講演概要: ユビキタス時代と言われて久しいが,それがどのようなものであるのかを実感できている人は比較的少ない.実はこれは「ユビキタス」という言葉が専門家の間でも違った意味で用いられていることが多いためである.本講座ではまず,「ユビキタス」という言葉の様々な意味を整理・解説し,そこからユビキタス社会のとらえ方,そしてユビキタス時代における人間中心のサービスやコンテンツの創出方法について考察していく.
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加納学先生 : 京都大学「品質改善・プロセス管理のための操業データ解析技術」
8/19, 13:15-15:15, Room01
講演概要: 工程で品質を作り込まないといけない.そのために,相関分析や重回帰分析を利用しているが,装置が複雑なうえに,要因(パラメータ)の数が多すぎて,なかなか成果が出ない.一体,どうすれば結果を出せるのだろうか...このような悩みを抱えている方々を対象に,産業応用事例を交えながら,単純かつ有用なデータ解析手法を適材適所で活用するためのノウハウを伝授します.
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大羽成征先生 : 京都大学「ベイズ主義的モデリング技術:その基礎と応用」
8/19, 15:30-17:30, Room01
講演概要: 「客観的なデータに基づいて導き出した結論であるから、客観的に正しい」 必ずしもそのように理想的にはいかないのがわれわれオトナの実務の世界です。たいていは客観的データの質も量も足りないので、最終的に経験や独断に基づく主観的な偏見を盛り込んだ結論をひねり出さざるを得ません。しかしそのようにして主観的に出てきた結論では、なかなか自信が持てません。
ベイズ主義的確率論は、客観的なデータと主観的な独断・偏見とをスジの通ったやり方でひとつの結論につなげてくれる美しい理論であり、これに基づくモデリング技術は足りないデータを最大限に生かす「最高にちょうどいい」モデルを導いてくれます。
当日は、こうしたベイズ主義的モデリング技術を理解する基礎として一番最初に必要な発想の転換のところをゆっくりとお話したうえで、それを実際に応用してゆくための計算技術(サンプリング法、変分近似法、期待値伝搬法など)についてもご紹介する予定です。