研究・開発・教育啓蒙・管理運営その他の活動を通じて,本会の関与する分野の学問技術の発展に顕著な功績のあった会員を顕彰するために設けられた「フェロー制度」による第14回のフェローが決定し,7月26日,第40回SICE学術講演会会場において,猪岡 光,土谷武士,高瀬國克,山下 直,鳥羽栄治,大場良次,鈴木久夫の7君に称号が授与された.
いのおか ひかる
猪 岡 光 君 (正会員)
人間の動特性をモデル化し,「実時間作業教示方式」など人間と機械それぞれの特徴を活かした知的制御の提案により,本会での活動はもとより,実社会でも特に医療や福祉の質の向上に貢献している.
昭和16年3月10日生
略 歴 昭和38年 3月 東北大学工学部機械工学科卒業
昭和44年 3月 同大学院博士課程修了(工学博士)
昭和44年 4月 東北大学高速力学研究所講師
昭和46年 3月 同助教授
昭和59年12月 東北大学工学部教授
平成 5年 4月 東北大学大学院情報科学研究科教授
この間,昭和55年8月〜56年8月 英国マンチェスター理工学大学客員研究員,昭和62年10月〜12月 韓国全北大学校客員教授
本会関係 昭和46〜47年度東北支部会計幹事,昭和53〜54年度東北支部庶務幹事,昭和61〜62年度理事,昭和63年〜平成2年度評議員,平成2〜3年度東北支部長,平成4年度〜6年度評議員
つちや たけし
土 谷 武 士 君 (正会員)
現代制御理論の適用により,電動機制御,予見制御,自律移動ロボット等の理論と応用について多大な成果をあげた.優秀な人材育成の点でも貢献は大きい.
1941年2月2日生
略 歴 1963年 3月 北海道大学工学部電気工学科卒業
1965年 3月 同大学院工学研究科修士課程修了
1966年 3月 同博士課程中途退学
1966年 4月 北海道大学工学部講師
1967年 4月 同助教授
1974年12月 工学博士(北海道大学)
1982年 4月 北海道大学教授
1997年 4月 北海道大学大学院教授
本会関係 1975〜1978年 北海道支部幹事
1985〜1986年 論文委員会委員
1987〜1988年 会誌編集員会委員
1990〜1993年 本部理事
1992〜1993年 北海道支部長
1992〜1995年 本部評議員
現 住 所 〒064-0915 札幌市中央区南15条西12-1-1-502
たかせ くにかつ
高 瀬 國 克 君 (正会員)
ソフトウエアサーボ,スキルの提案,通産省大型プロジェクト「極限作業ロボット」での活躍等,ロボット研究のリーダーとして貢献した.本学会の理事として本学会の発展と国際化などに寄与した.
昭和19年3月26日生
略 歴 昭和43年 3月 横浜国立大学工学部第2部機械工学科卒業
昭和45年 3月 東京大学大学院工学系研究科修士課程修了
昭和45年 4月 通商産業省電気試験所(現経済産業省産業技術総合研究所)入所
昭和53年 4月 同所制御部システム制御研究室主任研究官
昭和62年 3月 同所同部同研究室室長
昭和63年10月 同所知能システム部行動知能研究室長
平成 2年 3月 同所企画室長
平成 3年 4月 同所知能システム部長
平成 6年10月 電気通信大学大学院情報システム学研究科教授
この間,昭和53年8月〜昭和54年8月 米国パデュー大学客員研究員
本会関係 理事(国際担当)平成6年4月〜平成8年3月
その他,評議員,ロボット工学部会主査,論文集委員会委員,自動化機器部会委員,論文査読委員など
やました すなお
山 下 直 君 (正会員)
日本の近代的プロセス制御のパイオニアであり,さらにバイオプロセスの化学・物理分析手法の開発,公害計測機器開発等に貢献した.現在はIMEKO-TC19(環境計測)の日本代表として活躍している.
昭和6年2月23日生
略 歴 昭和28年 3月 東京大学工学部計測工学科卒業
昭和28年 4月 味の素(株)入社
昭和37年 4月 味の素(株)主任研究員,同年工学博士(東京大学)
昭和43年 4月 電気化学計器(株)入社 取締役副社長
昭和53年 4月 電気化学計器(株)代表取締役社長
平成12年10月 合併により東亜ディーケーケー(株)代表取締役副社長に就任
平成13年 7月 同社代表取締役会長 現在に至る
本会関係 自動制御研究会研究メンバー(昭和28〜32年)
公害計測部会幹事(昭和45〜47年)
バイオシステムにおける計測制御部会委員(平成元年4月〜現在)
IMEKO委員(TC-19担当)(平成12年10月〜現在)
現 住 所 〒150-0012 東京都渋谷区広尾4-1-11-802
とば えいじ
鳥 羽 栄 治 君 (正会員)
計測・信号処理の分野でその応用と発展に貢献をし,本学会の運営・教育啓蒙活動・特に地域(信州地区)の産官学の連携推進などを通じて本学会の発展に多大な貢献をした.
昭和15年4月24日生
略 歴 昭和39年 3月 工学院大学電気工学科卒業
昭和41年 3月 同大学院修士課程修了
昭和41年 4月 東京大学工学部助手(計数工学科)
昭和48年 4月 信州大学繊維学部講師
昭和56年10月 同助教授
昭和62年10月 同教授
昭和55年 2月 工学博士(工学院大学)
本会関係 昭和61〜平成2年 中部支部幹事
平成3〜5年 中部支部評議員
平成8〜9年 理事(公報担当)
平成10〜13年 評議員
現 住 所 〒386-0005 上田市古里117-5
おおば りょうじ
大 塲 良 次 君 (正会員)
計測分野において,光学現象を利用した超高感度センサや高精密計測法等の独創的な提案をされ,さらに異常診断に役立つガス漏れ監視装置など,産業界の現場に役立つ開発を行っている.
昭和17年3月8日生
略 歴 昭和40年 3月 東京大学工学部計数工学科卒業
昭和45年 3月 同大学院工学系研究科博士課程修了(工学博士)
昭和45年 4月 北海道大学工学部応用物理学科講師
昭和46年 4月 同助教授
昭和63年 4月 同教授
平成 8年 5月 同大学院工学研究科量子物理工学専攻教授
この間,昭和60年8月から10ヵ月間 マンチェスタ大学客員研究員.昭和63年4月 市村賞(貢献賞),平成4年7月 英国物理学会フェロー,平成11年4月 注目発明選定証などを授与される.
本会関係 平成 4,5年度理事,平成2,3年度および平成6〜11年度評議員,平成6,7年度北海道支部長.
その他,論文集委員会委員,功績賞選考委員,第34回学術講演会実行委員会事務局長,北海道支部幹事,同評議員など.
現 住 所 〒064-0944 札幌市中央区円山西町2-16-4
すずき ひさお
鈴 木 久 夫 君 (正会員)
製鉄プロセスの計測・制御の研究・開発に貢献した.加えて,本学会役員を歴任し,現在も計装研究会の牽引役として活躍している.
昭和5年5月25日生
略 歴 昭和29年 3月 東京大学工学部応用物理学科卒業
昭和29年 4月 八幡製鐡(株)八幡製鐡所入社
昭和39年11月 同上 本社勤務
昭和49年 2月 新日本製鐡(株)君津製鐡所勤務
昭和50年 2月 同上 生産技術研究所応用計測研究室長
昭和53年 6月 旭計器工業(株)技術本部長
平成 6年12月 旭計器工業(株)退職
平成 7年 1月 (有)鈴木コンサルタント設立 現在に至る
この間,昭和61年〜現在 計装研究会副主査
本会関係 昭和58〜59年,平成4〜6年本部評議員,昭和62〜平成元年本部理事,平成3年九州支部長
上記のほか,温度部会幹事,九州支部幹事など
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