SICE 社団法人 計測自動制御学会
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 会告:2008年度計測自動制御学会フェロー紹介
 研究・開発・教育啓蒙・管理運営その他の活動を通じて,本会の関与する分野の学問技術の発展に顕著な功績のあった会員を顕彰するために設けられた「フェロー制度」による第21回のフェローが決定し,8月21日,SICE Annual Conference 2008 (SICE 2008 in Chofu, Tokyo) 会場において,安藤 繁君,石島辰太郎君,内田健康君,高木康夫君,高津春雄君,村瀬治比古君の6君に称号が授与された.

あんどう しげる
安 藤   繁 君(正会員)

 計測基礎,センサ,画像処理,音響信号処理などの分野において多くの研究成果を上げ,計測分野の発展に寄与するとともに,本会の理事,評議員,ネットワークセンシング部会長などの活動を通じて,本会の発展と国際化に大きく貢献した.

略  歴
1974年 3月 東京大学工学部計数工学科 卒業
1976年 3月 東京大学大学院工学系研究科計数工学専攻 修士課程修了
1979年 3月 東京大学大学院工学系研究科計数工学専攻 博士課程修了,工学博士
1979年 4月 東京大学工学部計数工学科 助手
1980年 3月 東京大学工学部計数工学科 講師
1984年 4月 電気通信大学電気通信学部電子情報学科 助教授
1987年 4月 東京大学工学部計数工学科 助教授
1996年11月 東京大学大学院工学系研究科計数工学専攻 教授
2001年 4月 東京大学大学院情報理工学系研究科システム情報学専攻 教授
本会関係
1998〜1999年 論文集委員会 委員
1991〜1992年 会誌編集委員会 委員
1999〜2000年 理事,国際委員会 委員長
2001〜2005年 評議員
2004〜2006年 計測部門ネットワークセンシング部会 部会長
1977 学術奨励賞,1979,1987,1997年 論文賞,1994年 論文賞友田賞,2001年 著述賞 受賞


いしじま しんたろう
石 島 辰太郎 君(正会員)

 非線形制御理論やロバスト制御に関する研究に長年従事し,多くの研究成果を挙げ制御理論の発展に寄与するとともに,情報ネットワークを活用した遠隔教育の重要性を提唱し研究を進めるなど多様な活動を展開してきた.さらに,本会の常務理事,評議員を務めるとともに,学術講演会実行委員長,論文集委員会委員長など多くの委員会の委員長を歴任し,学会の発展に貢献した.

略  歴
1976年 3月 早稲田大学大学院理工学研究科 博士課程修了(工学博士)
1976年 4月 東京都立工科短期大学電気電子工学科 助手
1985年 4月 東京都立工科短期大学電気電子工学科 教授
1986年 4月 東京都立科学技術大学電子システム工学科 教授
2002年 4月 東京都立科学技術大学 学長
2005年 4月 首都大学東京システムデザイン学部 学部長
2006年 4月 産業技術大学院大学 学長,現在に至る
本会関係
1987〜1989年 非線形システム論調査研究委員会 幹事
1993〜1994年 SICE'94学術講演会実行委員会 委員長
1993〜1994年 ASCC運営委員会 幹事
1993〜1995年 SICEロバスト制御研究会 委員
1995〜1997年 常務理事(論文集委員会担当)
1996〜1997年 論文集委員会 委員長
1997年〜現在 評議員


うちだ けんこう
内 田 健 康 君(正会員)

 確率LQ制御のCertainty Equivalence性の情報構造からの解明,動的ゲームのNash平衡解の存在条件,むだ時間をもつ線形システムの制御理論,H無限大制御の動的ゲーム理論アプローチの確立,ゲインスケジューリング制御とその応用など,おもに制御理論の領域で優れた業績をあげ,国内外で高い評価を得ている.これらの研究活動に加えて,本会の理事(部会・研究会担当,論文集担当),評議員,制御理論部会主査などの活動を通じて,本学会の発展に大きく貢献した.

略  歴
1971年 3月 早稲田大学理工学部(電気工学科) 卒業
1973年 3月 早稲田大学大学院理工学研究科修士課程(電気工学専攻) 修了
1976年 3月 早稲田大学大学院理工学研究科博士課程(電気工学専攻) 修了
1974年 4月 早稲田大学理工学部 助手
1976年 4月 早稲田大学理工学部 専任講師
1978年 4月 早稲田大学理工学部 助教授
1983年 4月 早稲田大学理工学部 教授
2007年 4月 早稲田大学理工学術院 教授,現在に至る
本会関係
1988〜1989年 理事(部会研究会担当)
1992〜1993年 評議員
1995年 制御理論部会 主査
1995〜1996年 部会研究会委員会 委員
1999〜2000年 論文集委員会 委員
2001〜2002年 理事(論文集担当)
2004〜2005年 評議員


たかぎ やすお
高 木 康 夫 君(正会員)

 企業技術者の立場から永年にわたり本会の活動に参加し,産業界における制御理論の応用普及に貢献した.特に,モデリングの重要性に着目し,システム同定と物理モデルに基づくモデリング両面に注力することを通して,実用的な制御モデルの構築に勤めた.

略  歴
1980年 3月 京都大学大学院工学研究科原子核工学専攻 修士課程修了
1980年 4月 (株)東芝入社,総合研究所に所属
1987年 3月 米国ワシントン大学大学院システム科学科 修士課程修了
1998年 4月 (株)東芝,電力・産業システム技術開発センター 主幹,現在に至る
本会関係
1999〜2000年,
2002〜2003年
論文集委員会 委員
2004〜2005年 理事(部門協議会担当)
2006年 制御部門副部門長
2007年 制御部門長
2008年〜現在 評議員


たかつ はるお
高 津 春 雄 君(正会員)

 長年,アドバンスト制御技術の製品開発・応用と推進普及活動に従事し新技術の開発応用を推進した.また,本会,日本シミュレーション学会,日本電気計測器工業会,製造科学技術センター等のプロジェクト活動を通じて,日本および海外での制御技術の普及に貢献した.近年は,本会総務理事,産業応用部門部門長,SICEプロセス塾幹事,横幹連合企画委員を担当し,若手の制御技術者の育成と本学会の発展に貢献した.

略  歴
1973年 3月 東京工業大学工学部制御工学科 卒業
1973年 4月 (株)北辰電機製作所(現 横河電機(株))に入社
1984年 3月 東京工業大学大学院総合理工学部システム科学専攻 修了
1984年 4月 抄紙プロセス制御システムの開発,制御技術の開発に従事
1986年 4月 高度制御システムの開発,制御技術の開発に従事
1996年 4月 システム事業部パッケージ開発部 部長
1996年 4月 東京工業大学制御工学科非常勤講師を兼務
2001年 4月 高度制御システムの開発担当マネージャー,現在に至る
本会関係
1985〜1990年 適応制御部会 委員
1993〜1998年 制御技術部会 幹事,制御技術動向調査WG担当
2004〜2005年 総務理事,学会運営モデルシステムを担当
2006年 SICE-ICCAS 2006実行委員 財務担当
2006〜2008年 SICEプロセス塾幹事,計測制御エンジニア
2007〜2008年 産業応用部門 部門長
2008年〜現在 評議員


むらせ はるひこ
村 瀬 治比古 君(正会員)

 国際自動制御連盟(IFAC)の活動において農業応用の制御技術委員会委員長,国際学会の技術委員長,世界大会の最終国際プログラム委員会日本代表委員など顕著な実績を残し,IFACのわが国のNMO(参加国組織)である日本学術会議において,IFAC関連の小委員会および分科会等の委員・役員を歴任した.また,本会においては国際委員会におけるIFAC委員会の委員,幹事および委員長などを歴任し,本学会の国際化の一翼を担う一方,国内活動では,バイオシステム部会の委員・幹事および主査を歴任する中で,オーガナイズドセッションの企画や多数の発表を行うとともに,産業論文委員会の委員を務めるなど継続的な活動を行っている.

略  歴
1972年 3月 三重大学農学部農業機械学科 卒業
1974年 3月 三重大学大学院農学研究科 修士課程 農業機械学専攻修了
1977年 9月 ミシガン州立大学大学院 博士課程 農業工学専攻修了
1977年 9月 ミシガン州立大学 Ph.D.
1978年 9月 ミシガン州立大学農業工学科 研究員
1986年 1月 京都大学 農学博士
1990年 4月 大阪府立大学農学部 助教授
1997年 4月 大阪府立大学農学部 教授,現在に至る
本会関係
2003〜2004年 IFAC委員会(幹事)IFAC日本基金 会則整備
2005年〜現在 IFAC委員会(委員長IFAC小史「IFAC in Japan」 編集)
2005年〜現在 産業論文委員会(編集委員)
copyright © 2007(社)計測自動制御学会