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教育・認定委員会
1.CPDポイントとは
CPDとはContinuing Professional Developmentの略称で,継続的能力開発,すなわち「継続教育」のことを意味します.技術者は常に自己知識の維持,さらなる向上が求められ,CPDは国際的技術者として活躍するための必須項目の1つとなりつつあります.
産業界に余力のある時は多くの企業で社内教育が体系的に行われていました.しかしながら経済環境が厳しくなるに従い,社内教育のごく一部を除き外部に委託するなどの対応が一般的になりつつあります.特に専門技術教育はその傾向が強く,技術者自身の自己研鑽に頼ることが多くなってきております.
そのような環境下で,技術者は自己研鑽に最も適したものを自主的に選択して実行していくことになりますが,その形態の選択にはできる限り第三者の立場からも継続教育の実績として認定されうるものが望ましいと考えられます.
SICEにおいてはこのような状況をふまえ,以前から各技術部門毎に基礎技術の講習会,最新技術の研究会,シンポジウム等を通して会員の教育を進めてまいりました.そして数年前から本学会員の自己研鑽を支援することを目的としてCPDポイント制度を確立しました.
本学会員が自己研鑽した結果の証として,CPDポイントを申請することにより,SICEが第三者的立場から認証する仕組みです.
CPDポイントを登録することにより,本学会員には下記のような特典が与えられます.
●会員からの申告に基づき証明書を発行する.
●計測制御エンジニア試験受験時にはCPDポイントが加点要素
として加味される.
●登録されたCPDポイントが単年度で50ポイント以上ある者には年会費を1,000円(学生会員500円)還元する.
●CPDポイントを登録し,単年度の高得点ランキング者上位3名に対して表彰状を授与して表彰する.
証明されたポイントの内容を所属長に提出して,自己研鑽の状況を客観的に提示でき,また第三者へのアピールに使用も可能です.
本学会員のさらなる知識向上のために本CPDポイント制度をうまく活用していただきたく,広報する次第です.
2.CPDポイント制度
SICEのCPDは,当学会の各委員会,部門,支部等が主催・共催・協賛・後援等を行う講習会,研究会,シンポジウム,講演会等への参加を対象としています.また論文集,会誌への投稿および委員会活動も含みます.CPD単位(CPDに費やした時間に「重みファクター」を乗じた数値)を,表1に示します.
3.CPDポイント取得の具体的手順
CPDポイントの記録は自己管理を原則とし,会員自身が「CPD記録用紙」を作成します.「CPD記録用紙」(Excel)は学会のホームページからダウンロードし,各自で記録してください.「CPD記録用紙」を提出する際には,記録内容を証明する「エビデンス」を添付する必要があります.各種継続教育で主催者側から受領した「CPDポイント申請用受講証」を添付するなどです(未受領の場合は事務局と相談).論文等の発表では,氏名と表題および掲載文献を示すもののコピーを,SICE分野に関わる特許申請では,氏名と表題および特許請求範囲のコピーを添付してください.
4.登録と証明
(1)登録 5月8日〜6月30日の期間に,前年4月1日から当年3月31日までの1年間に取得したCPDポイントを学会事務局に登録することによって,前述の特典を受ける資格が得られます.
登録を申請しようとする者は,「CPDポイント制度に関する申請書」(ホ−ムページからダウンロード)および各自が記入した「CPD記録用紙」に所定の「エビデンス」を添付して,学会事務局へ提出してください.担当委員による審査の上,承認されたものが登録されます.提出された「CPD記録用紙」は事務局が確認印を押印して返却します.
(2)証明 所定の書類を任意の時期に学会事務局に提出することにより,審査の上,取得したCPDポイントの証明書を発行します.
[詳細はSICEホームページhttp://www.sice.or.jp/org/cpdを参照]
表1 CPD単位数
教育形態の分類 |
細 目 |
CPDF |
CPD単位
=CPDF×H (hr) |
@ |
研修会,講習会,研究会,シンポジウムへの参加 |
I |
講習会,研修会等への参加 |
1 |
H |
II |
講習会,研修会等への参加 |
1 |
H |
A |
論文等の発表 |
III |
口頭発表(査読付き国際会議での発表) |
20 |
Max 20H (*1) |
IV |
口頭発表(査読なし会議での発表) |
10 |
Max 10H (*1) |
V |
査読つき論文 |
− |
Max 40 (*2) |
VI |
解説,技術報告,総説等 |
− |
Max 10 (*2) |
VII |
技術図書の執筆 |
− |
Max 40 (*3) |
B |
その他 |
VIII |
委員会・研究会等会議への委員としての出席および論文の校閲(*5) |
1 |
Hまたは
10〜20 |
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IX |
委員会・研究会等への議長や委員長としての出席 |
1 |
Hまたは
20〜40 |
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X |
講習会等の講師 |
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5 |
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XI |
特許取得 |
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Max 40 (*4) |
(*1)口頭発表:CPD単位はMaxとする.連名者は貢献度により適宜判断のこと.
(*2)論文発表: CPD単位のMax 40ポイントは,First Authorを対象とする.Second Author等は貢献度により適宜判断のこと.
(*3)技術図書1冊分がMax40
(*4)特許:特許出願時にMax20ポイントとする. 特許取得時にさらにMax20ポイントを追加する.
(*5)校閲する論文とは,論文集,産業論文およびAnnual Conferenceの論文とする.校閲に要した実時間をCPD単位とする.ただし,Max20とする. |
copyright © 2007(社)計測自動制御学会 |
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