Measurement and Control Engineers
SICE 計測制御エンジニア

計測制御エンジニアとは

計測制御エンジニア(計測制御エンジニア / 計測制御エンジニア(補) / 計測制御エンジニア(アカデミック))とは、公益社団法人計測自動制御学会が認定する資格であり、計測と制御を基礎とする技術者が計測自動制御学会の審査に合格したときに認定されます。

計測制御エンジニア資格保有者の特典

計測制御エンジニアとしての能力が中立的、公益的な学術団体である計測自動制御学会により認定されます。
計測制御エンジニアに登録された方は、計測制御エンジニア会の会員になります。計測制御エンジニア会が中心となって、国内外の見学会、著名な講師を招いての講演会、互いに経験を語り合う勉強会、有識者への質問、懇親会などの活動を行います。この交流活動を通じて、計測制御エンジニアが時代とともに変化していく最新の技術をキャッチアップしていくことを目指しています。

計測制御エンジニアの種別と応募資格

「計測制御エンジニア」は,その経験と能力によって下記のように3種類のエンジニアに分類しています。

分類 説明
応募資格 実務経験年数(原則として)
計測制御エンジニア 企業での実務を通じてリーダーとして活躍しているエンジニア
高卒10年以上、高専卒8年以上、工科系大学卒7年以上、工科系大学院修了6年以上
計測制御エンジニア(補) 計測制御の基礎知識および実地経験に基づいた知識をもったエンジニア
高卒6年以上、高専卒4年以上、工科系大学卒3年以上、工科系大学院修了2年以上
計測制御エンジニア
(アカデミック)
計測制御の基礎知識を持ち、その分野を研究している大学院生
工科系大学院に在籍している大学院生(修士課程1年生以上、博士課程の在学生)

計測制御エンジニア(アカデミック)の補足事項

  • 計測制御エンジニア(アカデミック)は、計測制御エンジニア会に入会することができ、計測制御エンジニア関連のセミナー、講習会などにも参加することができます。
  • 計測制御エンジニア(アカデミック)は、大学院卒業後,実務経験を2年積んだ時点で自己申請により計測制御エンジニア(補)になることができます。その際、書類審査と面接審査が必要となりますが筆記試験は免除されます。
  • 計測制御エンジニア学生合格者のSICE入会料減額について
    計測制御エンジニア(アカデミック)合格1ケ月以内に、SICEへ正式入会手続きをした場合、受験料3,000円を返金します。

試験日・審査料

試験実施日

SICE学会誌およびホームページ等で告知します。

審査料

分類 審査料
計測制御エンジニア15,000円
計測制御エンジニア(補)10,000円
計測制御エンジニア(アカデミック)3,000円 (計測制御エンジニア(アカデミック)合格1ケ月以内に、SICEへ正式入会手続きをした場合、受験料3,000円を返金します。)

認定料 (1回のみ)

SICE会員区分 認定料
正会員・学生会員無料
賛助会員・学生非会員5,000円
その他10,000円

審査

書類審査後、書類審査に合格した人のみ、筆記試験及び口述試験を実施します。

審査内容

分類 要求する内容
計測制御エンジニア 企業での実務を通して、リーダーとして活躍できる、部下を指導できるような実地経験に基づいた知識。
計測・制御に関連した"広範な"または"深い"知識。
計測制御エンジニア(補) 大学工学部における計測・制御関係の単位を取得できる程度の知識。
またそれに関係する実地経験に基づいた知識。
計測・制御に関連した計算機ハードウエアおよびソフトウエアの知識。
計装設備が対象とするプラントや機器の知識およびその計装設備の設計や保守の知識。
計測制御エンジニア
(アカデミック)
大学工学部における計測・制御関係の単位を取得できる程度の知識。
またそれに関係する研究を行なっていける知識。

これらのうちのいずれかに詳しければ、他についてはあまり知識がなくても構いません。また平均して浅く広い知識であっても結構です。
具体例をあげると、以下のような知識です。

  • 工業用温度計の原理と実際を知っていること
  • PID制御の原理と実際を知っていること
  • モータを所定の回転速度でまわすにはどうしたらよいかの手段がほぼわかること
  • 計算機(マイクロプロセッサ)を使って計測したデータを取り込み、アクチュエータを動作させるにはどうしたらよいかの手順がほぼわかること
  • 計測制御関係の用語をほぼ理解し、必要なときには何を調べればよいかを知っていること
  • など

実務経験申告書に記載されている例も参考にしてください。