SSI2024
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人間は五感を通して,対象となる事物や事象が何なのかを判断できるだけでなく, それらの物性や材質,状態,感性的価値といった質感を読み取ることができる. この能力は,人間の認識世界を豊かにするだけでなく, さまざまな行動の選択やウェルビーイングにも深く関係している. 本講演では,人間の質感認識を認知科学・神経科学的に理解し, 様々な情報工学と結び付けようという学際的な取組みのこれまでの歩みについて紹介するとともに, 近年の機械学習を中心とした情報科学技術の発展の中で,認知科学と情報工学がどのように連携していくべきかについて議論する.
当社は設立126年の建設会社(ゼネコン)です.黒四ダム関電トンネルや台北101をはじめとした多くの土木建築構造物を手掛けてきました. またゼネコンの重要な役割として繰り返し発生する地震や洪水などの自然災害への対応にも力を発揮しています. ゼネコンにおいて常に向き合っている共通の課題は,危険の伴う作業を安全かつ迅速にこなし, 生活に有益となる安全安心で便利な構造物を提供することです.その進化として,以前は経験工学と呼ばれた時代から, 昨今は構造解析や施工の機械化自動化が加速し,さらに人間の知識と感覚が,機械,センサー,コンピュータと融合し,高度化が進んでいます. これまで当社において,機械化・情報化・自動化についてどのような取り組みを行ってきたか記録を紐解き1960年代~現在の事例を紹介し, ゼネコンが期待する機械化・情報化・自動化の今後について論じます.