一般セッションリスト List of General Sessions
GS01 | システム工学 |
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GS02 | 知能工学 |
GS03 | 自律分散システム |
GS04 | コンピューテーショナル・インテリジェンス |
GS05 | 離散事象システム |
GS06 | ヒューマンマシンシステム |
GS07 | 社会システム |
GS08 | 分子ロボティクス |
GS09 | 関係論的システム科学 |
GS10 | ハイパーコンピューティクス |
GS11 | スマーターワールド |
GS12 | 身体性システム科学 |
GS13 | 記号創発システム論 |
最終更新日:2015年8月15日
一般セッション詳細 Content of Special Sessions
GS01: システム工学
担当部会・調査研究会 | システム工学部会 |
幹事団 | 主査:佐藤 浩 (防衛大学校),副主査:榊原 一紀(富山県立大学),幹事:濱田 直希((株)富士通研究所),副幹事:松本 卓也(神戸大学) |
システム工学部会は、1967年に、工学的システムおよび情報工学的アプローチなどに関する広範な学術・技術を扱う部会として設立されて以来、システム工学分野の発展に貢献してきました。この間、システム工学においては新しい理論や手法が生まれ、当部会の萌芽期よりそれらを積極的に取り上げてきており、それらのいくつかは分野として確立し、システム・情報部門の他部会の母体組織になっています。
このようにシステム工学の分野では、絶えず新しい理論や手法および分野が生み出されている一方で、システム工学が対象とする工学的システムもますます 複雑化・大規模化しています。本セッションでは、伝統的なシステム工学が取り扱う内容だけではなく、本工学分野での先駆的な研究についても議論を行う場を提供することを目的とします。
キーワード
ハードウェア、ソフトウェア、組織、サービスを始めとする工学的システムに関する研究。また、それらのシステムに関する設計手法および制御手法に関する研究。なかでも、
1. 萌芽的分野の先駆的発掘と発展・推進
2. 境界領域の交流や融合
3. 基礎分野や広域的な複合分野の確立
に資する研究を募集します。
GS02: 知能工学
担当部会・調査研究会 | 知能工学部会 |
幹事団 | 主査:鈴木 秀明 (情報通信研究機構),副主査:須藤 秀紹(室蘭工業大学),幹事:植村 渉(龍谷大学),幹事:舘山 武史(愛知工科大学) |
システムの高度知能化を目指したさまざまな分野に関する研究に関し,個別の
理論・技術とともに,それらの統合によるシステムの高度知能化を目指し,未来
の暮らしを豊かにする知能化技術と理論を探求します.
本一般セッション「知能工学」はシングルエージェントやマルチエージェント
の学習,進化型計算,大規模なデータからの学習,自律的に高度な意思決定を行
うロボットやシステム等に関わる広範な発表を募集します.本セッションでは人
工知能,知能制御,学習,認知,ファジィ,ニューラルネット,遺伝的アルゴリ
ズム,メタヒューリスティックス,人工生命,創発システム,ヒューマンインター
フェース,社会情報システムなど,知能システムの科学的解明と工学的実現・応
用に関する議論が行われる場の提供を目指します.
キーワード
知能工学・人工知能・知能制御・学習・認知・ファジィ・ニューラルネット・遺
伝的アルゴリズム・メタヒューリスティックス・人工生命・創発システム・ヒュー
マンインターフェース・社会情報システムなど
GS03: 自律分散システム
担当部会・調査研究会 | 自律分散システム部会 |
幹事団 | 主査:関山 浩介 (名古屋大学),副主査:近藤 敏之(東京農工大学),幹事:池本有助(名城大学),副幹事:青井 伸也(京都大学) |
意思決定や制御において情報の中心が存在する集中システムとは異なり,
細胞集団からなる生物個体や,生物個体群からなる生物社会のように,
自律的に稼動するサブシステムの集まりが全体として機能するシステムを
自律分散システムと呼ぶ.自律分散システムは,単純な機能の集まりで
複雑な機能が達成できるだけでなく,サブシステムの追加や故障に頑健である
などの特長を持ち,様々な分野での応用が期待されている.
本セッションでは,自律分散システムの理論から応用まで幅広く講演を募集し,
システム論の観点から自律分散システムについて議論・学術交流する機会を
設けたい.
キーワード
自律分散システム,自律分散システムの理論・方法論,自律分散システム
における通信・情報処理・制御方式,自己組織化,創発システム論,
シナジェティクス,ニューラルネットワーク,マルチエジェントシステム,
群ロボットシステム,強化学習,進化システム,ウェットシステム,
高度道路交通システム,社会経済システム,自律分散システムに関する応用.
GS04: コンピューテーショナル・インテリジェンス
担当部会・調査研究会 | コンピューテーショナル・インテリジェンス部会 |
幹事団 | 主査:本間 経康 (東北大学),副主査:畠中 利治(大阪大学),幹事:阿部 誠(東北大学) |
コンピューテーショナル・インテリジェンス(computational intelligence: CI)は,ニューラルネットワークやファジィ,進化計算などのヒューリスティックな知的計算モデルを包含した比較的新しい学問分野です。当部会の前身であるニューラルネットワーク部会では,このようなCIの主要テーマであるニューラルネットワークはもちろん,関連するテーマとの相互作用による総合的な発展に鑑み,広く研究交流の場として2011年からCI研究会を立ち上げました。この研究会での議論を基に,2014年から現在の部会名称に刷新し,CI分野の新たなパラダイムを切り拓き,その理論と応用を発展・確立させることを目的として活動しています。
本一般セッションでは,最近話題の深層学習や高次元化をはじめ,キーワードに掲げたようなCIの核となるアルゴリズムの理論と応用だけでなく,それらの融合研究や新しいパラダイムを創造するような挑戦的な試みの研究発表も広く募集します。
キーワード
ニューラルネットワーク,ファジィ,進化計算,群知能,強化学習,察知計算,最適化,機械学習,深層学習,パターン認識,画像認識,クラスタリング,知能ロボット,適応型ロボット,知的システム,適応システム
GS05: 離散事象システム
担当部会・調査研究会 | 離散事象システム部会 |
幹事団 | 主査:太田 淳 (愛知県立大学),副主査:橋爪進(名古屋大学),幹事:小中英嗣(名城大学),幹事:残間忠直(千葉大学) |
離散事象システムとは、その動的挙動が離散的な事象により特徴づけられるような動的システムである。システム内に有限個の離散事象が存在し、それらが不規則な時間間隔で生起し、それに伴ってシステムの状態も離散的に変化する。離散事象システムは、あらかじめ設計者が意図した事象発生と状態遷移の順序と論理関係に従って動作するという意味で、人造システムという言い方もできる。離散事象システムの例としては生産システム、コンピュータネットワーク、交通管制システム、バッチプロセス、ロボット、などが挙げられる。
本一般セッション「GS5 離散事象システム」では、このような離散事象システ
ムの理論ならびに応用に関して広く議論することを目的とする。
キーワード
離散事象システム、ハイブリッドシステム、ペトリネット、故障診断、スーパーバイザ制御、モデル予測制御、人間 - 機械システム、シーケンス制御、コンピュータネットワーク、交通管制システム、生産システム、情報システム、通信システム、スケジューリング
GS09: 関係論的システム科学
担当部会・調査研究会 | 関係論的システム科学調査研究会 |
幹事団 | 主査:下原 勝憲 (同志社大学) |
近日中に公開予定.
GS10: ハイパーコンピューティクス
担当部会・調査研究会 | ハイパーコンピューティクス調査研究会 |
幹事団 | 主査:松井 伸之 (兵庫県立大学),副主査:伊丹 哲郎(ロボット産業振興会議),幹事:礒川 悌次郎(兵庫県立大学) |
本調査研究会は,様々な自然現象に学び,それを基盤とした先端的計算論を情報やシステムを
媒介キーワードに展開し,計測技術,情報・制御技術にブレークスルーをもたらす新奇なアイデアの
提案,そしてナノシステムから社会システム構築にまで及ぶ新たなシステム創製・応用を試みる
横断的な討議の場を提供しております.
このような調査研究会の背景より,完成した研究ばかりでなく,発表者の専門分野・学問背景に
こだわらずにこれから議論を重ねたい研究発表も大いに歓迎いたします.
キーワード
ミクロ・ナノシステム,マクロシステム解析(自然システムおよび社会システム),自己組織化アーキテクチャ,量子情報,量子情報制御システム,量子ロボティクス,群知能,複雑ネットワーク,認知工学 など
GS11: スマーターワールド
担当部会・調査研究会 | 安心・安全・快適社会(スマーターワールド)実現のための新たなシステムアプローチ調査研究会 |
幹事団 | 主査:貝原 俊也 (神戸大学) |
近日中に公開予定.
GS12: 身体性システム科学
担当部会・調査研究会 | 身体性システム科学調査研究会 |
幹事団 | 主査:近藤 敏之 (東京農工大学),副主査:千葉 龍介(旭川医科大学),幹事:井澤 淳(筑波大学),副幹事:緒方 大樹(東京大学) |
外界からの膨大な感覚情報を統合し,身体を構成する骨格筋活動を適切に
制御することによって,我々の意図は外界に表出される. この過程の適
切な実現には,"脳内の身体表現"により感覚を統合し,自身の意図によって
この"脳内の身体表現"を円滑に駆動することが必要である. 我々は通常
この"脳内の身体表現"を意識することはないが,これが脳疾患等により
損なわれると,身体の動かし方がわからない,動かしていることがわからない,
そもそも身体が自分のものであることがわからない,等の状況が生じる.
このことは,脳卒中や認知症・パーキンソン病などの脳疾患に伴う運動障害
の背景に"脳内の身体表現の異常"が潜んでいる可能性を強く示唆する.
本セッションでは,運動適応と"脳内の身体表現"の関わりの解明に向けた,
神経生理学,システム工学的アプローチによる研究やリハビリテーション応用
に関する講演を募集する.さらには運動機能障害や精神疾患の生成機序の
モデル化,それに基づく疾病予測,効果的な療法の開発を指向する研究成果
についても幅広く講演を募集する.
キーワード
脳内身体表現,身体図式,身体意識,身体保持感,運動主体感,運動学習,
筋シナジー制御,先行性姿勢制御,歩行分析,歩行障害,運動障害,
ロコモーティブシンドローム,パーキンソン病,脳卒中,脳変性疾患,
運動麻痺,精神疾患,幻肢痛,ミラーセラピー,脳機能イメージング,
脳内身体表現マーカー.介入神経科学,神経修飾法,デコーディング技術,
ブレイン・コンピュータ・インタフェース,ニューロリハビリテーション,
ロボットリハビリテーション,モデルベーストリハビリテーション
GS13: 記号創発システム論
担当部会・調査研究会 | 記号創発システム論調査研究会 |
幹事団 | 主査:谷口 忠大 (立命館大学),副主査:長井 隆行(電気通信大学),幹事:萩原 良信(立命館大学),副幹事:中村 友昭(電気通信大学) |
人間は広義での「記号」を用いたコミュニケーションにより社会的な協調をはかり,文化形成を行っている.我々が記号的コミュニケーションを行うとき,それを含んだシステムの全体はミクロ・マクロループを含んだ創発システムとして捉えられることができる.これを記号創発システムと呼ぶ.このシステムを理解することは,人間のコミュニケーションや言語,認知の理解のためのみならず,人間社会において人間とコミュニケーションが可能なロボットを構築したり,人間に寄り添う情報サービス,自動化装置を構築したりするために重要である.
本一般セッション「GS13 記号創発システム論」はコミュニケーションの学習や進化,また,それを支える認知システム,社会システム,身体システムの理解等に関わる広範な発表を募集する.本セッションでは複雑系,ロボティクス,機械学習,人工知能,認知科学,言語学,発達科学,知能情報学,文化人類学等の境界線上に新たなシステム論を見出すきっかけを作りたいと考えており,学際的で自由闊達な議論が行われる場を作りたい.
発表者の学問的背景に関わらず多くの発表を募集したい.また,完成した研究のみならず,議論や学術的交流を目的とした発表も大いに歓迎する.
キーワード
記号創発ロボティクス,記号創発システム,言語進化,シンボルグラウンディング,マルチモーダル情報統合,概念形成,認知発達ロボティクス,創発システム,言語獲得,
動作の言語化,動作の分節化,対話戦略の学習,音声対話システム,自然言語処理,教師なし学習,情報の自己組織化,強化学習,模倣学習,音声認識,環境の分節化,物体操作学習,一般物体認識・学習,記号論,モバイルマニピュレーション,ディープラーニング,
クラウドロボティクス,映像情報処理,自己位置推定・地図作成(SLAM),自然文生成,比喩理解,進化ゲーム理論,文化進化,ソーシャルネットワーク解析,自動車知能化,Human-in-the-loopシステム,実世界情報処理,構成論的アプローチ,マルチエージェント強化学習,言語哲学,発生的認識論