5. 事務局のIT 化構想(阿部・井上)

SICE データベース基本構想>

データベース ( 以下DBと略す ) は以下のものを作成する。
  1. 会員DB
  2. 会計DB
  3. イベントDB
  4. 学術情報DB
  5. 運営 ( ユーティリティ ) DB
これらは相互にリレーショナルに結ばれ、会員に対するサービスの向上、部門・支部行事の支援と本部事務作業の効率化、各委員会と事務局の連絡円滑化をその目的とする。 (ITシステム将来構想案: 2000年拡大理事会に提案 )

1. 会員DB

会員の会費納入状況、学術情報、各イベントへの参加状況、委員会活動などの管理を行う。会員の管理にとどまらず、非会員を含む行事参加者へのイベント案内や会員外への新規会員勧誘などへの活用 (企業で言えば強力な Sales Force Management) も行う。
現在も会員 DB は存在するが、古い形式を引きずっているためにリレーショナルな DB として活用できない。 ( 新しい DB 2003 4 月運用開始予定 )

2. 会計DB

事務局の各種経理、各イベントで発生する会員への請求とその入金の管理、支部・部門の経理などを行う。事務局・支部・部門の経理には「公益法人会計ソフトウェア」 (市販: MJS( ( ) ミロク情報サービス 製)以下会計ソフトと略す ) を購入し 2002 年度から運用を行う。その会計ソフトの入出力は CSV ファイルを介してその他のDBと連係できる。また会計ソフトは他の DB と連動せずに独自で事務局経理を可能にする。 (2002 1 月会計ソフト運用開始、周辺ソフトウェアは他の DB 運用開始後の予定 )

3. イベントDB

おもに各部門主催の行事の効率化を図るDBである。会員の行事への参加登録はWeb ベースで行い、会員DB・学術情報DBと連係する。行事主催部門は運営DBを利用して行事の運営をスムーズに行う。このイベントDBによって主催部門と事務局の効率化が図られる。イベント DB構築のベースとなるイベントデータフローを付録 A2に示す。 (2002 4月運用開始予定 )

4. 学術情報DB

SICEの持つ膨大な学術情報を管理し、Web などからの検索、情報発信を行う。現在のところ産業論文(20023 ) 、英文論文 (2002 1 ) が予定されている。将来は SICE のあらゆる学術行事において発生した情報を DB に記憶管理することを展望している。もちろん論文集と会誌の内容をすべて「学術情報 DB 」として保存し、インターネットを通じて会員あるいは非会員に公開することが望ましい。この場合の課金システムの有無やシステムの詳細については今後の検討に委ねたい。

5.運営( ユーティリティ) DB

各種規定、マニュアルなどを管理し、行事主催者・一般会員・各種委員会・事務局などの運営 ( 工程管理・進捗状況の把握なども含む ) を手助けする。現在のところ NT サーバで構築する案がある。

以上のような IT 将来構想から事務局に必要となるハードウェアを将来構想図にまとめる。
各DBが一つのサーバマシン・ソフトウェアを有するわけではなく、会員DB・イベントDBは PostgreSQL サーバに、会計DBは市販ソフトと PostgreSQL サーバ、学術情報DBは PostgreSQL Web サーバ、運営DBは NT サーバなどで実現される。

<現在の進捗状況と今後の予定>

(1)現在までの状況
Ø SICE 本体 Web サーバマシン購入・設置
Ø 論文用(CGI 使用)Web サーバマシン購入・設置
Ø ネットワークセキュリティ強化
Ø 会計ソフト用パソコンならびに会計ソフト購入・運用
(2)進捗状況

IT 化推進引当預金からの支出計画>

下記の項目に対する予算総額1200万円が9月28日の常任理事会で承認された。このうちの一部はすでに実施済みである。
今回の提案範囲は、ハードウェア、基本ソフトウェア、基本ソフトウェアパッケージおよび一部のアプリケーションソフトウェア作成費用 (基本的には会員ボランティアベースで作成する範囲 )、設置工事等を含むが、各DBの本格的な活用のためのアプリケーションソフトウェア、各DB統合のためのアプリケーションソフトウェアは含まない。これらは次々年度以降、順次作成する。
各DBの作成、メンテナンスは当面事務局およびボランティアベースで行うが将来組織化も必要になるが、本件に関しては、タスクフォースでの事務局ミッションの検討結果も踏まえて別途検討を進める。







 
  

   
 




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