第39回パターン計測部会研究会 発表論文
- 「画像処理を利用した角膜内皮細胞の抽出」
金谷典武(兵庫県立工業技術センター),白井良明(大阪大学工学部)
角膜内皮細胞の観察及び形態測定は角膜の機能を評価す
るうえで重要である。現在、この形態量を自動計測する
技術が要求されており、画像処理による形態測定が試み
られている。我々は、TVカメラ入力により得られた角
膜内皮細胞画像を対象に細胞形状を抽出する手法の検討
を行った。本報告では、個々の角膜内皮細胞を検出した
後、エネルギー最小化原理の考え方を利用して細胞を抽
出する方法について報告する。
- 「動物体の追跡法」
水澤和史、藤岡利和、田中武久、中基孫(松下技研)
フレーム間差分により抽出した動領域と、2値化したエ
ッジ情報とを用いて、画像中の動物体を追跡する。一時
的に停止したり、動物体同士の一部が重なった場合でも、
追跡できることが特徴。
- 「仮想物体操作における両手による強調操作モデルの検討」
舟橋 健司(名古屋大学大学院工学研究科情報工学専攻)
安田 孝美(名古屋大学情報文化学部)
横井 茂樹(名古屋大学情報文化学部)
鳥脇純一郎(名古屋大学大学院工学研究科情報工学専攻)
本論文では、操作者の両手に対応して動く仮想空間内に
定義された両手による仮想物体(剛体)の対話操作モデ
ルとシステムについて述べる。本モデルは、両手操作時
に「基準の手」を定義することにより、片手と物体との
モデルへと帰着している。実験システムでは、両手で1
つの物体を、あるいは、それぞれの手で別の物体を操作
することが可能である。
- 「イベントによる状態遷移指示に基づいた動画像検索」
広部一弥、牛尼剛聡、渡辺豊英
(名古屋大学大学院工学研究科情報工学専攻)
本発表では、動画像の内容をイベントで指示し、イベント
の集合として検索する方法を報告する。我々の方法では、
動画像を構成する一つ一つのシーンはそれらのシーン間の
遷移を引き起すイベントによって同定でき、これらのイベ
ントを組み合わせることによって検索機能を実現できると
いう枠組みに従っている。
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