第35回パターン計測部会研究会 発表論文
- 強度変調モアレによる三次元計測
盧 存偉、山口 証、井口 征士(大阪大学基礎工学部システム工学科)
モアレによる三次元計測は高速かつ簡単で,等高線表示によって直観的に物体
の全体の形状が理解できると言う利点があるため,よく使われている.しかし
従来のモアレトポグラフィはモアレ縞の次数の確定が困難なので,凹凸判別や
絶対距離計測は難しい.本研究は強度変調モアレという方法を提案し,モアレ
縞の強度によってその次数を簡単に確定できる.
- 顔の表情,大きさや照明条件にロバストな
顔画像個人識別システムに関する検討
杉田 茂、齊藤 潤子、宮森 恒、富永 英義
(早稲田大学 理工学部 電子通信学科)
顔画像個人識別システムにおいて,大きな影響を及ぼす要素の中で,特に顔の
大きさ,表情や照明条件にロバストな手法を提案する.本手法では,バンドパ
スフィルタをかけたフーリエスペクトルを特徴量とすることにより,上記の要
素による識別データのばらつきを押えることができ,従来手法より良好な識別
結果を得た.
- VRによる伝統工芸デザインシステムへの応用
中野幸一(石川県工業試験場) ,渡辺弥寿夫(金沢工業大学)
九谷焼等の伝統工芸の新製品創出工程には、造形、焼き、加色の工程があり、
最終製品までに多くの時間を費やす問題がある。この問題を解決するために
本研究では、計算機内に作ったベースとなる伝統工芸製品に対して、自由に
形状操作やテキスチャマッピングが行えるVRによる伝統工芸デザインシス
テムを開発し、伝統工芸品創出までの短期間化を目指すものである。
- 2段階アフィン変換による背景位置合わせに基づく移動カメラ画像からの
動物体の抽出
寺久保 敏、横矢 直和、岩佐 英彦、竹村 治雄(奈良先端科学技術大学院大学)
近年、移動ロボットや自動車のための障害物検知等において、カメラの移動
パラメータが取得困難な状況で移動物体を検出する必要性が高まっている。
本報告では、カメラの動きやカメラパラメータの変化は未知として、連続す
る画像フレーム間でのマッチング結果をもとにアフィン変換を2段階に適用
することによって背景領域のみの位置合わせを行い、位置合わせされた連続
フレーム間での差分から移動物体領域を抽出する手法を提案する。
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