第33回パターン計測部会研究会(1995/11/08)
- 「輪郭線情報を用いた車輪位置ずれ補正方式」
岡本 恭一(東芝 関西研究所) 日下部 栄(東芝 府中工場)
畑 仁司(東芝 FAシステムエンジニアリング)
列車車輪の輪郭画像を撮影し、その輪郭線情報から車輪の摩耗を計測するシス
テムにおいて、車輪のような曲面で構成された3次元物体では、物体の位置の
ずれによる輪郭線の変形が問題になる。これに対して、車輪の3次元形状モデ
ルを解析してその物体が画像に投影された時の輪郭線形状を計算し、車輪の位
置ずれと輪郭線形状の関係をシミュレーションにより求め、位置ずれによる誤
差の補正を行った。この誤差補正方式について述べる。
- 「日向/日陰環境下での物体認識」
椋木 雅之、美濃 導彦、池田 克夫 (京都大学工学部)
屋外画像では、撮影環境の変動が大きく、撮影された画像はその影響を大きく
受ける。本研究では、ロバストな画像認識を実現するために、認識する対象物
に関する知識だけでなく、撮影環境に関する知識も利用することを提案する。
具体的には、光源条件の大きく異なる日向/日陰環境を取上げ、撮影環境に関
する知識が認識処理にどの程度有効か実験により示す。
- 「ランダムな投票によるHough変換とRHTの関係と直線検出性能の考察」
山崎 秀(中京大学情報科学部)
遠藤 利生(富士通研究所中京サテライトラボ)
村上 和人(中京大学情報科学部)
鳥生 隆 (富士通研究所)
輿水 大和 (中京大学情報科学部)
Hough変換による直線検出性能を上げるために、エッジ点をランダムに選択し
て、Houghパラメータ平面に投票する方式とエッジ点の対をランダムに投票す
る方式(いわゆる、PRT)が考案されている。本研究では、幾つかの度数ピー
ク抽出法とエッジ点除去法の可能性を検討しながら、上記の二つの方式の間の
関係を理論的、実験的に考察する。
- 「画像計測を用いた微小光学系の組立調整技術」
肥塚哲男、中村裕、平原隆生 (富士通研究所)
通信などに使う光ファイバーデバイスの組み立て技術・
画像を使って組み立て精度と組み立て速度を高速化した。
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