計測部門 先端電子計測部会 設立の経緯

 

 

設立からの経緯と本部会の担当分野

部会設立:1987年

 

 先端電子計測部会の活動は、1987年から始まる第1期に遡る。当時、計量研究所や電子技術総合研究所に所属していた森村正直や根本俊雄、また東北大学の高木 相などを中心として発足した.公的研究機関や大学、さらに計測分野の企業からの委員で構成されていた。
1987年から1989年の第1期、1990年から1992年の第2期を経て、1993年からの第3期へとつながっている。その時の部会継続の目的として、以下のことが挙げられている。1) 
 『電子計測技術は、各種の計測に共通に利用される基本技術であり、かつエレクトロニクス産業を支える重要技術である。電子計測技術の重要性が益々増大しつつある情勢に対応し、その発展を推進するために、1987年度から先端電子計測部会が設置され、講演会、見学会、講習会等の活発な活動を行ってきた。この結果、先端技術分野における電子計測あるいは電子計測における先端的技術を計測自動制御学会員に紹介する役割、さらには他学会に所属する電子計測分野の研究者に計測自動制御学会を紹介する役割を果たしてきた。
 この間、通信・情報処理・半導体等のエレクトロニクス産業の発展に伴い、高度な電子計測技術が要求されるとともに、広範な分野に適用されるようになってきた。このため、引き続き、技術動向の調査、問題点の摘出、新技術の創出等について活動する必要がある。』
 その後も本部会での基本姿勢は変わらず、新しい計測手法や計測の新分野を紹介することを目指して、講演会や見学会の活動を行っている(2011年から第10期)。
 本部会の担当分野は、
   @先端的電子技術を用いた高度の計測技術
   Aこれに関する周辺技術
   B量子技術の導入による新技術の開拓
   C先端的電子計測技術ME、FA、産業システム計測等への応用
で始まったが、その後、高度情報化社会への進展に合わせて、超高速電子計測や電磁環境計測などの先端電子計測技術、さらに最近は世の中のニーズに合わせて、ライフサイエンス分野、食品安全性の分析・計測など安心安全応用、自然災害計測、環境計測、人の感覚や行動計測などと幅広く計測分野を見つめている。

1) 先端電子計測部会継続趣意書(1993)

 

©2012 計測自動制御学会 計測部門 先端電子計測部会

SICE Logo