委員会活動
活動内容
「オープンライフデータ取得・蓄積・利活用のための計測制御システム技術の調査に関する技術専門委員会(略称:オープンライフデータ委員会)」は、ヒトの生理状態から活動記録までをライフデータとして捉え、それらの取得・蓄積・利活用に関して幅広く議論を行うことを目的としている。現在まで、センサネットワーク、ビックデータ、IoT、AI、データサイエンスというキーワードのもとにSICEの強みである計測自動制御に関わる観点からのトピックスの整理を行ない、社会に役立てるためのオープン化を念頭に議論を進めている。
本委員会が対象とする科学技術は、センサを用いた観測によりデータとして取得する計測工学、データ処理をコンピュータで行う情報学、得られたデータを分析する統計科学およびデータ科学、それらを統合するシステム科学、オープン化など社会に実装するための制度設計の社会学、を中心としたものであり、すでに各々が縦型の研究分野として確立している。これらの研究領域において、SICEの強みである計測自動制御技術の方法論を核に各々の研究分野を横断的に結び新しい価値を創り出すことを積極的に進めている。
活動履歴
第1回委員会 2016年5月20日(金)
講演:「ウェアラブル計測機器の現状と展望」福岡豊先生(工学院大学)
第2回委員会 2016年10月31日(月)
主な議題:満倉委員(慶應義塾大学)、伊藤(直)委員(群馬大学)、石井委員(日立製作所)、安士委員(パイオニア)による話題提供
第3回委員会:2017年5月22日(月)
講演:「ヒューマンセンシングによる生体機能評価」 杉本千佳先生(横浜国立大学)
第4回委員会:2017年10月23日(月)
講演:「次世代人工知能技術の研究開発と社会実装への取り組み」本村陽一先生(産業技術総合研究所)
第5回委員会:2017年11月20日(月)
講演1:「多元計算解剖学の試み」 本谷秀堅先生(名古屋工業大学)
講演2:「パーソナルデータの循環とスマートソサエティ」 橋田浩一先生(東京大学)
講演3:「「ビッグデータ医療」時代の情報解析」 田中博先生(東北大学)
第6回委員会 2018年6月20日(水)
講演:「ストリーミングデータの統計解析」鎌倉稔成先生(中央大学)
第7回委員会 2018年12月26日(水)
講演1:「岩波DSシリーズからみた最近のデータサイエンスの話題」伊庭幸人先生(統計数理研究所)
講演2:「データ同化:大規模モデルと大容量データの融合」長尾大道先生(東京大学)
第8回委員会 2019年3月28日(木)
主な議題:SICE学会誌特集号の執筆予定委員(橋本、伊藤(直)、安士、森岡、黒江、宮里)より、執筆予定内容のプレゼンテーション
第9回委員会 2019年6月3日(月)
講演:「AI時代におけるモデリング 研究の変容と次の一手」樋口知之先生(中央大学、統計数理研究所前所長)
第10回委員会 2019年9月4日(水)
講演1:「ヘルスケア機器の進化とデータ利活用サービス」藤本幸一様(オムロンヘルスケア株式会社データシステム本部)
講演2:「デジタル変革 〜データ・ドリブン・エコノミー〜」成末義哲先生(東京大学)
第11回委員会 2019年12月4日(水)
講演:「健康寿命とデータ利用」久野譜也先生(筑波大学、株式会社つくばウエルネスリサーチ)