7. 今後の問題

7.1 事務局の適正な人員配置(木村・阿部・井上)

現行の事務局は新任の事務局長を含め常勤 7 名、非常勤(パート) 3 名から構成されている。その仕事分担は次のとおりである。

常 勤

職員
業務内容
出席委員会
事務局長(新任)


事務次長
職員の統括管理、行事の日程管理
理事会、主要委員会の開催支援及び議事録作成・管理
各種資料の保存・管理
監督官庁・他学会・海外学会等との対応
IS 構築・維持・管理
事務局員への教育・支援
理事会
企画委員会
総務委員会
財務委員会
国際委員会
広報委員会
学会賞委員会
IT 委員会
会計担当
予算案、決算処理、月次資料作成
出納処理、預金管理
給与処理、税務処理
財務委員会
部門担当
部門行事支援(行事の後処理)
部門行事会計・決算書管理
会告校正・協賛学会連絡
部門行事請求書発行
部門協議会
部門・事業・総務担当
計装エンジニア関連支援
部門行事支援(行事の前処理)
登壇者、司会、特別講演者への連絡
SICE セミナー支援
事業委員会
会員担当
入退会、データ変更等の処理
会費管理
会員 DB の管理
広報委員会
会員委員会
会誌・論文集担当
会誌・論文集の編集・発行
学会賞用データの作成
会誌広告の管理
会誌編集委員会
論文集委員会
IT 委員会

非常勤

   総務
   論文集
   会誌
上記分担で欠落しているのは計算機システム担当である。今後の事務局の IT 化を進めるためにも、この職務を担当する職員を任命することは焦眉の課題である。
またこれまでは事務局長が不在であったので事務次長が必要であったが、事務局長が着任したので必ずしも次長は必要ではなく、局長不在時の代行を決めておけばよいと思われる。
以上のことを考え、将来の DB の完成された姿を展望し、次のような職務分担を提案する。

常勤職員の担当業務
業 務 内 容
人 員
事務局長
員の統括管理、行事の日程管理
理事会、主要委員会の開催支援および議事録作成・管理
各種資料の保存・管理

監督官庁・他学会・海外学会等への対応


IS ・広報
IS 構築・維持・管理
事務局員への教育・支援
HP  の更新・維持
学会広報活動全般

総務・経理
予算書、決算処理、月次資料作成
出納処理、預金管理
給与処理、税務処理
部門、支部経理支援
事務局長秘書業務

会誌・論文集
会誌・論文集の編集・発行
学会賞用データの作成
会誌広告の管理
論文データベースの管理
資料に関するHPコンテンツの作成

会員・部門
入退会、会員データ変更等の処理
会費管理
会員データベースの管理
部門行事支援
会員/部門行事に関するHPコンテンツの作成


7.2 退職金(井上)

退職手当の係数が 公務員基準に比べて 非常に優遇されている。


SICE規程
公務員規程
1年以上10年未満
100%
100%
10年以上15年未満
135%
110%
15年以上20年未満
150%

20年以上25年未満
250%
120%


SICE規程
10年以上勤続の場合
公務員規程
25年以上勤続の場合
1年以上10年未満
150%
1年以上10年以下
125%
10年以上20年未満
220%
11年以上20年以下
137.5%
20年以上25年未満
250%
21年以上30年以下
150%
25年以上30年未満
350%


31年以上
240%
31年以上 
125%
勤続条件を25年から強引に10年にした形跡があり係数テーブルに矛盾がある。

この理由については不明であるが、唯一考えられるのは年金制度の差異に対する補填である。今後この点も考慮に入れつつ妥当な体系を検討して行く必要がある。

7.3 残された課題

 タスクフォースの約7ヶ月の活動を通じてこれまでの事務局の問題点はそれなりに明らかになった。それらを列挙すると次のようになる。
(1) IT 化の立ち遅れ
(2) 機動性の欠如
(3) 幹部職員待遇水準の不釣合いな高さ

 これらの問題点を克服する道をタスクフォースは模索し、それなりの回答を用意したつもりである。これらの問題点は事務局職員の責任というよりはむしろこれまでの執行部がこれらの問題に積極的に取り組んでこなかったことにあると思われる。

 特に(1)については他学会より何年も遅れた状況にある。おそらく会計ソフトを用いず純粋に手造りですべての会計・財務処理を現在まで行ってきた学会は珍しいのではないか。そしてそのことをこれまでの理事会は見過ごしてきた。大所高所から物を言う人は多いが、実際に身体を動かして事にあたる献身的な人間が欠けていることを自戒を込めて会員諸兄姉に訴え、この体質を変え、もっと躍動する学会にしていくためにこの報告書が少しでも役に立てば我々の労は報われたことになる。本報告書で提案したデータベースの構築は今緒についたばかりである。加賀嘱託が中心となってこれから実際に作り上げていくことが決まっているが、事務職員がこれに協力し、周辺ソフトウエアの開発に積極的に参画して下さることを望む。


 事務局の新しい体制のもとで事務局が新しい課題に挑戦して欲しいと思う。

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