計測自動制御学会 システム・情報部門 学術講演会(SSI 2017)は,システム
情報分野の研究者,技術者が集結して当該分野に関連する議論,交流を行う場
を提供します.システム工学,知能工学,自律分散システム,コンピューテー
ショナル・インテリジェンス,離散事象システム,ヒューマンマシンシステム,
社会システム,分子ロボティクス,関係論的システムデザイン,先端コンピュー
ティクス,スマーターワールド,身体性システム科学,記号創発システムなど,
システムと情報に関する幅広い領域からの研究発表を募集します.SSI2017で
は,未発表の研究だけでなく,当部門の部会主催のシンポジウムや研究会,
SICE Annual Conferenceおよび他学会主催講演会などですでに発表済みの研究
も募集します.
講演募集 規定
SSI2017では,未発表の研究だけでなく,
当部門の部会主催のシンポジウムや研究会,SICE Annual Conference および他学会主催講演会などで
すでに発表済みの研究も募集 します.
講演形式
全発表をポスター発表で行います.
また,申し込まれた全ての講演の中から
優秀な研究を選出し,ポスター発表に加えて 20 分のオーラル発表も行っていただきます.
その他の研究についても 1 発表につき 1 分程度の Preview 発表(口頭による研究内容紹介)を行っていただきます.
オーラル発表の選定方法
一般セッション,スペシャルセッション共に,発表
約10件につき 1件の発表をオーラル発表にご推薦いただけます.各セッションの
オーガナイザおよびコオーガナイザに,SSI Best presentation awardの候補と
してふさわしい講演を講演原稿の査読結果に基づき推薦して頂きます.その中
からプログラム委員会がオーラル発表者を選定致します.
講演論文
原稿は必ず提出してください.原稿枚数は 1〜6 ページです.PDFによる電子投稿です.
※ 原稿の内容は講演の概要(abstract)のみでも可.
論文集に掲載された論文の著作権は,公益社団法人 計測自動制御学会に帰属します.
申込方法
講演タイトルとアブストラクト(和文100~200文字程度あるいは英文200~300ワード程度)をご準備ください.申し込み時には一般セッション と スペシャルセッションの中から最適と思われるものを選択してください.
(注意1) EasyChairは主に英語での入力案内になりますが,日本語で論文をご用意いただく場合は,入力情報も日本語で入力ください.
(注意2) 論文原稿のファイルとショートプレゼン用PDFのアップロードは,講演申込み時には不要です.
(注意3) 申込みにはEasyChairのアカウントが必要になります.お持ちでない方は新規登録をお願いいたします.
(注意4) ご講演には,参加費・登壇費が必要です.登壇費は,発表1件につき2,000円になります.後日オープンする参加申込サイトから,必ず申込みをお願い致します.参加費・登壇費は論文投稿締切までにお支払いいただく予定です.
一般セッション一覧General Sessions
GS01 | システム工学
担当部会・調査研究会: システム工学部会
幹事団: 主査:片田 喜章(摂南大学),副主査:山田 和明(東洋大学),幹事:白川 真一(横浜国立大学),副幹事:内種 岳詞(神戶大学)
セッション概要: システム工学部会は、1967年に、工学的システムおよび情報工学的アプローチなどに関する広範な学術・技術を扱う部会として設立されて以来、システム工学分野の発展に貢献してきました。この間、システム工学においては新しい理論や手法が生まれ、当部会の萌芽期よりそれらを積極的に取り上げてきており、それらのいくつかは分野として確立し、システム・情報部門の他部会の母体組織になっています。 このようにシステム工学の分野では、絶えず新しい理論や手法および分野が生み出されている一方で、システム工学が対象とする工学的システムもますます 複雑化・大規模化しています。本セッションでは、伝統的なシステム工学が取り扱う内容だけではなく、本工学分野での先駆的な研究についても議論を行う場を提供することを目的とします。
キーワード
ハードウェア、ソフトウェア、組織、サービスを始めとする工学的システムに関する研究。また、それらのシステムに関する設計手法および制御手法に関する研究。なかでも、
1. 萌芽的分野の先駆的発掘と発展・推進
2. 境界領域の交流や融合
3. 基礎分野や広域的な複合分野の確立
に資する研究を募集します。
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GS02 | 知能工学
担当部会・調査研究会: 知能工学部会
幹事団: 主査:染谷 博司(東海大学),副主査:宮崎 和光(大学改革支援・学位授与機構),幹事:田川 聖治(近畿大学),幹事:中山 功一(佐賀大学)
セッション概要: システムの高度知能化を目指したさまざまな分野に関する研究に関し,個別の 理論・技術とともに,それらの統合によるシステムの高度知能化を目指し,未来 の暮らしを豊かにする知能化技術と理論を探求します. 本一般セッション「知能工学」はシングルエージェントやマルチエージェント の学習,進化型計算,大規模なデータからの学習,自律的に高度な意思決定を行 うロボットやシステム等に関わる広範な発表を募集します.本セッションでは人 工知能,知能制御,学習,認知,ファジィ,ニューラルネット,遺伝的アルゴリ ズム,メタヒューリスティックス,人工生命,創発システム,ヒューマンインター フェース,社会情報システムなど,知能システムの科学的解明と工学的実現・応 用に関する議論が行われる場の提供を目指します.
キーワード
知能工学・人工知能・知能制御・学習・認知・ファジィ・ニューラルネット・遺伝的アルゴリズム・メタヒューリスティックス・人工生命・創発システム・ヒュー マンインターフェース・社会情報システムなど
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GS03 | 自律分散システム
担当部会・調査研究会: 自律分散システム部会
幹事団: 主査:村田 智(東北大学),副主査:倉林 大輔(東京工業大学),幹事:小川 健一朗(東京工業大学),副幹事:大脇 大(東北大学)
セッション概要: 意思決定や制御において情報の中心が存在する集中システムとは異なり, 細胞集団からなる生物個体や,生物個体群からなる生物社会のように, 自律的に稼動するサブシステムの集まりが全体として機能するシステムを 自律分散システムと呼ぶ.自律分散システムは,単純な機能の集まりで 複雑な機能が達成できるだけでなく,サブシステムの追加や故障に頑健である などの特長を持ち,様々な分野での応用が期待されている. 本セッションでは,自律分散システムの理論から応用まで幅広く講演を募集し, システム論の観点から自律分散システムについて議論・学術交流する機会を 設けたい.
キーワード
自律分散システム,自律分散システムの理論・方法論,自律分散システム における通信・情報処理・制御方式,自己組織化,創発システム論, シナジェティクス,ニューラルネットワーク,マルチエジェントシステム, 群ロボットシステム,強化学習,進化システム,ウェットシステム, 高度道路交通システム,社会経済システム,自律分散システムに関する応用.
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GS04 | コンピューテーショナル・インテリジェンス
担当部会・調査研究会: コンピューテーショナル・インテリジェンス部会
幹事団: 主査:畠中 利治(大阪大学),副主査:満倉 靖恵(慶応大学),幹事:近藤 伸彦(首都大学東京)
セッション概要: コンピューテーショナル・インテリジェンス(computational intelligence: CI)は,ニューラルネットワークやファジィ,進化計算などのヒューリスティックな知的計算モデルを包含した比較的新しい学問分野です。当部会の前身であるニューラルネットワーク部会では,このようなCIの主要テーマであるニューラルネットワークはもちろん,関連するテーマとの相互作用による総合的な発展に鑑み,広く研究交流の場として2011年からCI研究会を立ち上げました。この研究会での議論を基に,2014年から現在の部会名称に刷新し,CI分野の新たなパラダイムを切り拓き,その理論と応用を発展・確立させることを目的として活動しています。 本一般セッションでは,最近話題の深層学習や高次元化をはじめ,キーワードに掲げたようなCIの核となるアルゴリズムの理論と応用だけでなく,それらの融合研究や新しいパラダイムを創造するような挑戦的な試みの研究発表も広く募集します。
キーワード
ニューラルネットワーク,ファジィ,進化計算,群知能,強化学習,察知計算,最適化,機械学習,深層学習,パターン認識,画像認識,クラスタリング,知能ロボット,適応型ロボット,知的システム,適応システム
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GS05 | 離散事象システム
担当部会・調査研究会: 離散事象システム部会
幹事団: 主査:橋爪 進(名古屋大学),副主査:残間 忠直(千葉大学),幹事:小中 英嗣(名城大学)
セッション概要: 離散事象システムとは、その動的挙動が離散的な事象により特徴づけられるような動的システムである。システム内に有限個の離散事象が存在し、それらが不規則な時間間隔で生起し、それに伴ってシステムの状態も離散的に変化する。離散事象システムは、あらかじめ設計者が意図した事象発生と状態遷移の順序と論理関係に従って動作するという意味で、人造システムという言い方もできる。離散事象システムの例としては生産システム、コンピュータネットワーク、交通管制システム、バッチプロセス、ロボット、などが挙げられる。 本一般セッション「GS5 離散事象システム」では、このような離散事象システ ムの理論ならびに応用に関して広く議論することを目的とする。
キーワード
離散事象システム、ハイブリッドシステム、ペトリネット、故障診断、スーパーバイザ制御、モデル予測制御、人間 - 機械システム、シーケンス制御、コンピュータネットワーク、交通管制システム、生産システム、情報システム、通信システム、スケジューリング
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GS06 | ヒューマンマシンシステム
担当部会・調査研究会: ヒューマンマシンシステム部会
幹事団: 主査:藤野 秀則(福井県立大学),副主査:鈴木 宏典(日本工業大学),幹事:本吉 達郎(富山県立大学)
セッション概要: ヒューマンマシンシステム(Human-Machine System: HMS)は、単に高度な技術を駆使しての機械(含、情報処理マシン)の高機能化を図るのではなく、実際にその機械を使う人やそれを運用する組織の特性も考慮した、トータルシステムとしてのよりよいシステム設計のあり方を検討する学問分野です。そこでは、機械との接面で生じる人の心理・行動特性の解明、さらにはそのシステムの運用に関わるルール設計や組織設計、社会システム設計といった、人文社会科学もカバーした学際的な視点による検討が求めらます。 本一般セッションにおいては、システム設計についての工学的アプローチによる研究だけでなく、機械設計に対して人が受ける影響についての心理学的アプローチによる研究や、HMSの運用に関する組織論的アプローチ、さらには技術に関する社会学的研究など、広くHMSに関する研究発表を募集します。また、実証科学的・定量的研究だけでなく、フィールドワークに基づいた質的検討や事例報告、あるいは思考実験による哲学的検討など、様々な方法論での発表を広く受け付けます。
キーワード
ヒューマンマシンシステム、ヒューマンインタフェース、安全、教育・学習、心理学、経営学、組織文化、モチベーション、不便益、仕掛け学、レジリエンス、自動運転技術、人工知能
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GS07 | 社会システム
担当部会・調査研究会: 社会システム部会
幹事団: 主査:寺野 隆雄(東京工業大学), 副主査:喜多 一(京都大学), 副主査:高橋 真吾(早稲田大学), 幹事:市川 学(国立保健医療科学院), 幹事:大堀 耕太郎((株)富士通研究所), 幹事:後藤 裕介(岩手県立大学), 幹事:山田 隆志(山口大学), 幹事:山根 昇平((株)富士通研究所)
セッション概要: 本部会の担当分野「社会システム」は,情報科学,制御工学,社会学,経済学,経営学、組織論、都市システム、社会シミュレーション,OR、サービス科学、などの、社会科学と工学の多くの分野の境界領域を含む。これらの領域は一方で、古くから研究されつつ、今日ますますその重要性を増し、新たなアプローチが行われている学際的かつ横断的な学問領域である。他方で社会シミュレーションやサービス科学の様に、新たな手法や、領域を開拓している分野も含んでいる。本部会はこれら横断する分野のフロンティア領域を対象とする。
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GS08 | 分子ロボティクス
担当部会・調査研究会: 分子ロボティクス調査研究会
幹事団: 主査:小⻑谷 明彦(東京工業大学),副主査:瀧ノ上 正浩(東京工業大学),副主査:東 俊一(京都大学),幹事:川又 生吹(東北大学),幹事:中茎 隆(九州工業大学)
セッション概要: 「分子ロボティクス」は,情報科学,制御工学,生命科学,材料科学,物理,化学などの多くの分野のインターセクションに誕生しつつある学際的かつ横断的な学問領域です.本一般セッションでは、分子ロボティクス研究に関連した理論やシミュレーションに関して幅広く発表を募集します。これらの研究者が一堂に会して,互いのビジョンについて自由闊達に語り合ったり,最新の研究成果や内外の動向などの情報を交換したり,さらには共同研究プロジェクトなど将来の研究活動の可能性を探っていくための機会と場所を提供することが目的です。
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GS09 | 関係論的システムデザイン
担当部会・調査研究会: 関係論的システムデザイン調査研究会
幹事団: 主査:下原 勝憲(同志社大学), 副主査:高玉 圭樹(電気通信大学),副主査:真栄城 哲也(筑波大学),幹事:須藤 秀紹(室蘭工業大学),幹事:中山 功一(佐賀大学)
セッション概要: 近日中に公開予定.
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GS10 | 先端コンピューティクス
担当部会・調査研究会: 先端コンピューティクス調査研究会
幹事団: 主査:⻄村 治彦(兵庫県立大学),副主査:伊丹 哲郎(福岡県ロボット・システム産業振興会議),幹事:礒川 悌次郎(兵庫県立大学)
セッション概要: 本調査研究会は,様々な自然現象に学び,それを基盤とした先端的計算論を情報やシステムを 媒介キーワードに展開し,計測技術,情報・制御技術にブレークスルーをもたらす新奇なアイデアの 提案,そしてナノシステムから社会システム構築にまで及ぶ新たなシステム創製・応用を試みる 横断的な討議の場を提供しております. このような調査研究会の背景より,完成した研究ばかりでなく,発表者の専門分野・学問背景に こだわらずにこれから議論を重ねたい研究発表も大いに歓迎いたします.
キーワード
ミクロ・ナノシステム,マクロシステム解析(自然システムおよび社会システム),自己組織化アーキテクチャ,量子情報,量子情報制御システム,量子ロボティクス,群知能,複雑ネットワーク,認知工学 など
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GS11 | スマーターワールド
担当部会・調査研究会: スマーターワールドの実現を目指す新たなシステムズアプローチ調査研究会
幹事団: 主査:貝原 俊也(神戶大学),副主査:相吉 英太郎(一般財団法人日本生涯学習総合研究所),副主査:喜多 一(京都大学),副主査:黒江 康明(京都工芸繊維大学),副主査:下原 勝憲(同志社大学),幹事:倉橋 節也(筑波大学)
セッション概要: 社会基盤は,大きく,交通・エネルギー・通信・上下水道などのインフラ系,製造・物流・情報・観光・サービスなどのビジネス基盤系,教育・医療・介護・防災などの生活基盤系より構成される.そして,この社会基盤を対象とした とき,そこに含まれる時空間スケールが互いに異なる人工物・自然・生命・社会・人間システムを異なる視野から見ている人は多い.そこで,それらを抽象的なレベルでのシステムとしてとらえることを共有した上で,アナリシス・アブダクション・シンセシスの循環・螺旋型システムズアプローチの創出を試みることが重要となる. 本セッションでは,上記の背景を鑑み,安心・安全・快適社会(スマーターワールド)の実現を目指した新たな取組みやシステムズアプローチに関する研究成果を広く募集する.
キーワード
安心・安全・快適社会,システムズアプローチ,System of systems
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GS12 | 身体性システム科学
担当部会・調査研究会: 身体性システム科学調査研究会
幹事団: 主査:近藤 敏之(東京農工大学),副主査:千葉 龍介(旭川医科大学),幹事:井澤 淳(筑波大学),副幹事:緒方 大樹(東京大学)
セッション概要: 外界からの膨大な感覚情報を統合し,身体を構成する骨格筋活動を適切に 制御することによって,我々の意図は外界に表出される. この過程の適 切な実現には,"脳内の身体表現"により感覚を統合し,自身の意図によって この"脳内の身体表現"を円滑に駆動することが必要である. 我々は通常 この"脳内の身体表現"を意識することはないが,これが脳疾患等により 損なわれると,身体の動かし方がわからない,動かしていることがわからない, そもそも身体が自分のものであることがわからない,等の状況が生じる. このことは,脳卒中や認知症・パーキンソン病などの脳疾患に伴う運動障害 の背景に"脳内の身体表現の異常"が潜んでいる可能性を強く示唆する. 本セッションでは,運動適応と"脳内の身体表現"の関わりの解明に向けた, 神経生理学,システム工学的アプローチによる研究やリハビリテーション応用 に関する講演を募集する.さらには運動機能障害や精神疾患の生成機序の モデル化,それに基づく疾病予測,効果的な療法の開発を指向する研究成果 についても幅広く講演を募集する.
キーワード
脳内身体表現,身体図式,身体意識,身体保持感,運動主体感,運動学習, 筋シナジー制御,先行性姿勢制御,歩行分析,歩行障害,運動障害, ロコモーティブシンドローム,パーキンソン病,脳卒中,脳変性疾患, 運動麻痺,精神疾患,幻肢痛,ミラーセラピー,脳機能イメージング, 脳内身体表現マーカー.介入神経科学,神経修飾法,デコーディング技術, ブレイン・コンピュータ・インタフェース,ニューロリハビリテーション, ロボットリハビリテーション,モデルベーストリハビリテーション
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GS13 | 記号創発システム
担当部会・調査研究会: 記号創発システム論調査研究会
幹事団: 主査:谷口 忠大 (立命館大学),副主査:長井 隆行(電気通信大学),幹事:萩原 良信(立命館大学),副幹事:中村 友昭(電気通信大学)
セッション概要: 人間は広義での「記号」を用いたコミュニケーションにより社会的な協調をはかり,文化形成を行っている.我々が記号的コミュニケーションを行うとき,それを含んだシステムの全体はミクロ・マクロループを含んだ創発システムとして捉えられることができる.これを記号創発システムと呼ぶ.このシステムを理解することは,人間のコミュニケーションや言語,認知の理解のためのみならず,人間社会において人間とコミュニケーションが可能なロボットを構築したり,人間に寄り添う情報サービス,自動化装置を構築したりするために重要である. 本一般セッション「GS13 記号創発システム論」はコミュニケーションの学習や進化,また,それを支える認知システム,社会システム,身体システムの理解等に関わる広範な発表を募集する.本セッションでは複雑系,ロボティクス,機械学習,人工知能,認知科学,言語学,発達科学,知能情報学,文化人類学等の境界線上に新たなシステム論を見出すきっかけを作りたいと考えており,学際的で自由闊達な議論が行われる場を作りたい. 発表者の学問的背景に関わらず多くの発表を募集したい.また,完成した研究のみならず,議論や学術的交流を目的とした発表も大いに歓迎する.
キーワード
記号創発ロボティクス,記号創発システム,言語進化,シンボルグラウンディング,マルチモーダル情報統合,概念形成,認知発達ロボティクス,創発システム,言語獲得, 動作の言語化,動作の分節化,対話戦略の学習,音声対話システム,自然言語処理,教師なし学習,情報の自己組織化,強化学習,模倣学習,音声認識,環境の分節化,物体操作学習,一般物体認識・学習,記号論,モバイルマニピュレーション,ディープラーニング, クラウドロボティクス,映像情報処理,自己位置推定・地図作成(SLAM),自然文生成,比喩理解,進化ゲーム理論,文化進化,ソーシャルネットワーク解析,自動車知能化,Human-in-the-loopシステム,実世界情報処理,構成論的アプローチ,マルチエージェント強化学習,言語哲学,発生的認識論
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スペシャルセッション一覧Special Sessions
SS01 | 生体計測に基づく生体機能の理解とその応用
セッションオーガナイザ: 萩原啓(立命館大学)
セッション概要: 近年、目覚ましい進歩を遂げているセンサー技術やネットワークによるつながりを活用した新しい機器の普及などにより、人間の生活を豊かにする取り組みが幅広くなされてきています。本セッションでは、人間の生活を豊かにするため、様々な方面からの生体計測への取り組み、また得られたデータによる生体機能理解への新たな取り組み、さらにはそれらの知見の応用などについて幅広く研究成果の発表を募集いたします。
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SS02 | IoT/サイバーフィジカルシステムのための制御と最適化
セッションオーガナイザ: 小林孝一(北海道大学)
コオーガナイザ: 残間忠直(千葉大学)
セッション概要: 自動車などのモビリティ,家電,医療機器などがインターネットにつながり,自動で多種多様なサービスを提供するIoT(Internet of Things)/CPS(Cyber-Physical System)時代が到来している.IoT/CPS時代において,通信ネットワークを利用した制御,すなわちネットワーク化制御は基盤技術の一つである.
特に,無線通信を利用したネットワーク化制御には,配線コスト削減やメンテナンス性向上の利点があるばかりか,制御機器の遠隔操作・遠隔医療などの実用的な応用も多くある.また,電力ネットワークに代表される大規模複雑システムを運用するための最適化技術もますます重要になっている.
本セッションでは,IoT/CPS時代の基盤技術であるネットワーク化制御と最適化に関連した最新結果(最適量子化,イベント駆動制御,データ欠落補償など)を発表し,議論することを目的とする.
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SS03 | 進化計算の新世代
セッションオーガナイザ: 佐藤 寛之(電気通信大),宮川 みなみ(法政大学)
セッション概要: 本セッションでは,最適化のためのアルゴリズムの研究から実問題への応用まで,進化計算に関連する研究を広く募集する.進化計算の最前線の研究について議論することだけでなく,進化計算の研究の新世代を担う学生を含む若手研究者の発表を歓迎し,それぞれのアイディアや成果について活発に議論することによって,進化計算の新世代を切り開くきっかけにする.
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SS04 | 関係性デザインと関係論的システム
セッションオーガナイザ: 下原勝憲(同志社大学)
セッション概要: 本セッションでは,ヒト・モノ・コトが相互依存し,連携・連動して機能する実体としてシステムを捉える関係論的な視点から,人間社会における関係論的なシステムの在り方を探究し,システムの創出のための方法論ならびに“関係性をいかにデザインするか”について議論します.
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SS05 | ヒューマンモデリング
セッションオーガナイザ: 堀口 由貴男(京都大学)
コオーガナイザ: 和田 隆広(立命館大学),藤原 幸一(京都大学)
セッション概要: 人の活動を支援する技術を実現するには,人間特性に対する的確な理解が欠かせない.本セッションは,さまざまな人間特性のシステム工学的な分析とモデル化,およびそれらの支援技術への応用をテーマとする.身体機能や心的機能,情報処理機能など,人的要素のさまざまな側面にアプローチする研究発表を幅広く募集する.
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SS06 | 生物への物理化学的介入による知の解明
セッションオーガナイザ: 清水正宏(大阪大学),青沼仁志(北海道大学)
セッション概要: 生物への物理化学的介入によって知の発現を理解する新奇な方
法論に関して議論する.生物の社会性,生体-機械融合システム,感覚応答系,生態学といった幅広いテーマにおける,システム工学の重要性を考えたい.
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SS07 | 安全の理論と実践
セッションオーガナイザ: 岡部康平(労働安全衛生総合研究所)
コオーガナイザ: 伊藤誠(筑波大学)
セッション概要: 社会の様々な分野で発生している安全の問題に関して,安全を評価・保証・向上させるシステム論的アプローチを議論する.
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SS08 | エネルギー管理におけるシステム・情報・制御技術
セッションオーガナイザ: 稲垣伸吉(名古屋大学)
コオーガナイザ: 鈴木達也(名古屋大学),川島明彦(名古屋大学)
セッション概要: 近年のエネルギーをめぐる流動的な状況において,エネルギー管理の重要性は増すばかりである.本セッションではエネルギー管理における研究事例を幅広く集め,研究者の交流を深めると共に,今後のエネルギー管理のあるべき姿について議論したい.
参考HP: http://www.v2x-ems.nagoya/
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SS09 | システム・シミュレーションと最適化手法
セッションオーガナイザ: 永吉雅人(新潟県立看護大学)
コオーガナイザ: 内種岳詞(神戸大学)、榊原一紀(富山県立大学)
セッション概要: シミュレーションをはじめとするモデリング技法や、それに関わる機械学習法などの最適化手法についての先端的な取り組みについて、事例を踏まえながら広く講演いただく。
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SS10 | 教育における先進的データ利活用
セッションオーガナイザ: 近藤伸彦(首都大学東京)
コオーガナイザ: 田尻慎太郎(横浜商科大学)、白鳥成彦(嘉悦大学)
セッション概要: 近年、LA(Learning Analytics)などの領域において大規模データに基づく教育改善の手法が盛んに研究されている。また、とくに高等教育においては、教育の質保証や経営的観点から、学内外の教学データを分析し意思決定を支援するIR(Institutional Research)が発展している。これらはそれぞれ独立に発展してきた経緯があるが、データに基づく教育改善という視点で統一的に取り扱うことは意義深いと考えられる。本セッションでは、こうした教育における先進的なデータ利活用に関する研究や実践事例を広く募集し、関連領域を横断した発展的な議論の場としたい。
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SS11 | スマーターワールド実現のための新たなシステムズアプローチ
セッションオーガナイザ: 貝原俊也(神戸大学)
セッション概要: 社会基盤は,大きく,交通・エネルギー・通信・上下水道などのインフラ系,製造・物流・情報・観光・サービスなどのビジネス基盤系,教育・医療・介護・防災などの生活基盤系より構成される.そして,この社会基盤を対象としたとき,そこに含まれる時空間スケールが互いに異なる人工物・自然・生命・社会・人間システムを異なる視野から見ている人は多い.そこで,それらを抽象的なレベルでのシステムとしてとらえることを共有した上で,アナリシス・アブダクション・シンセシスの循環・螺旋型システムズアプローチや,人を内包したSoS(System of Systems)の概念創出を試みることが重要となる.そこで本セッションでは,上記の背景を鑑み,このスマーターワールドの実現を目指した新たなシステムズアプローチに関する研究提案や成果を広く募集する.
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SS12 | 健康社会のための最新生体イメージング・画像処理
セッションオーガナイザ: 吉澤誠(東北大学)
コオーガナイザ: 本間経康(東北大学),小山内実(東北大学),杉田典大(東北大学)
セッション概要: ビデオカメラ映像を用いた生体計測やAIを用いた医療画像診断システムなど,健康社会を実現する上でイメージ技術が果たす役割は大きい.本セッションでは,医療や健康モニタリングのための画像処理及び光を用いた計測に関して,ハード・ソフトを問わず広く募集をする.また,イメージデータのプライバシー問題など実際の応用に向けた課題についても議論を深めることを目的とする.
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SS13 | 強化学習とそのハイブリッド手法の最前線
セッションオーガナイザ: 宮崎 和光(大学改革支援・学位授与機構),髙玉 圭樹(電気通信大学)
セッション概要: 近年、深層学習が注目を集めている。特に、Google DeepMindの Deep Q-Network(DQN)やAlphaGOなど、強化学習との融合による成果も記憶に新しい。本スペシャルセッションでは、強化学習、深層学習、進化計算といった個々の要素技術に関する成果はもとより、これらを融合させた手法に関する成果を幅広く募集する。
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スペシャルセッション一覧は,随時更新の予定です.
最終更新日:2017年8月29日