福祉工学部会見聞録

 

2005819() 13:3016:30頃、福祉工学部会見学会セミナーにて

場所 東京工科大学 片柳研究所

http://www.teu.ac.jp/

 

2005年度第3回福祉工学部会見学会セミナーを開催しました。当日は(視覚障害者支援機器にかかわる方、ロボット開発メーカー、理学療法士、作業療法士など)が集まり、9名で見学しました。片柳研究所の地下1階プレゼンテーションルームにて、橋野所長から、東京工科大学の説明、橋野先生の略歴、階段昇降機、階段に設置されたレールに沿って昇降する電動車いす、視覚障害者ナビゲーションシステムなどの紹介を受けました。その後、質疑応答で工学技術(福祉用具、機器研究・開発者)を持つ人がどのようにしたら福祉関連ニーズを適切に掴みやすいかについて、多くの方々からコメントがあり、話題が盛り上がりました。多くの個人対応技術の中から共通的なところをいかに把握するか、実用的またはビジネス的観点を含んだニーズを誰がよく把握しているか、大学ではどのような観点(方針)で研究を進めているか、工学と理学療法・作業療法を学ぶ教育の望ましいあり方について、福祉技術に関して公的研究機関同士の連携をもっと期待するなど提案やコメントがありました。

 

橋野 (はしの さとし)研究室 http://www.teu.ac.jp/hashino/index.html

 階段昇降機は、諸事情により拝見できませんでしたが、階段昇降可能な電動車いすについて実機見学しました。3代目の実験機で現在調整中でしたが、実際に電動車いすを用いて片柳研究所の階段の壁についた手すりに沿って、階段昇降する仕組みを説明してくださいました。電動車いすの駆動輪が回ることで、階段昇降をする仕組みになっています。その場で、理学療法士、作業療法士、皆さんから具体的コメントや質問があり、提案も出ていました。

いろいろな立場の人が、ひとつの目的でワイワイと話すと様々な方面から普段聞けないような新鮮なお話が聞けてお互いに(言葉の意味の捉え方が異なるコミュニケーションの難しさは多少ありますが)良い意味の刺激があるといいなぁと思います。工学関係でない方々のご参加は、特に工学関係者には少なくとも刺激的で、有難く思います。

写真は、説明中の橋野先生(白い半袖ワイシャツ姿)、階段昇降する仕組みを聞きながら眺める参加者、片柳研究所、片柳研究所の正面から見た反対方向。空がとても高く感じました。       (文責 小野栄一)

 

 

 

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