SICE 九州支部が次の50年に贈る高校生講座
- サイバー
- フィジカル
- システム
協賛
日時・会場
- 日時
- 令和3年 11月6日(土) 13:00–15:30
- 会場
九州大学 伊都キャンパス 総合学習プラザホテルオークラ福岡(6Fケンジントン)
※会場は,新型コロナウイルス感染症の拡大状況によっては変更の可能性がございます.
講演内容
第0話:人間と社会と地球のためのシステム情報学
講師:藤田政之 教授(東京大学)/ 計測自動制御学会会長
皆さんはシステムという言葉を聞いたことがあるでしょうか.システムとは「組み立てた物」を意味する古代ギリシャ語に語源にもち,「共に」を意味する語(syn)と「立てる」を意味する語(histemi)を組み合わせた言葉です.例えば自動運転技術も人間と機械が共に協調するシステムと考えることができます.また地球温暖化により引き起こされる気候変動や新型コロナウイルス感染症の影響を受ける複雑な社会の問題に対処していくためにも,個別の要素に捉われず普遍的に全体を最適化する,「共に立てる」ためのシステム的アプローチが重要になってきます.この講演では,「計測と制御」や「認識と行動」の学理に基づき物理世界と情報世界を繋いで,人間と社会と地球のために進められているシステム情報学についてご紹介します.
第1話:超スマート社会をつくるサイバーフィジカルシステム
講師:永原正章 教授(北九州市立大学)
「超スマート社会」という言葉をご存知でしょうか.超スマート社会とは,人工知能やロボット,ドローンなど最先端技術を活用した今よりもずっと住みやすく楽しい未来社会のことです.日本が国を挙げて研究開発に取り組んでいる社会的課題でもあります.この超スマート社会を支える重要な技術のひとつにサイバーフィジカルシステムがあります.サイバーは情報空間,フィジカルは物理空間を表し,コンピュータをうまく使いながら,我々の住むこの物理世界を良くしていこうというシステムです.今回の講演では,このサイバーフィジカルシステムについて分かりやすく解説します.
第2話:人と分かり合える知能化モビリティが未来を変える
講師:安井裕司 博士(本田技術研究所)
今,自動車産業は100年に一度の大変革期を迎えています.労働力不足下での公共交通機関・物流の維持,交通事故の低減などのさまざまな課題がある一方,五感で感じる体験・経験を求めるより自由な移動のニーズがますます高まっています.これからのモビリティは,単なる移動手段から互いにコミュニケーションしながら人と分かり合い共存するより知的なモノとなっていきます.ここでは未来を支える知能化モビリティについて紹介します.
ご寄付のお願い
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