計測自動制御学会九州支部
17回講義会

主催:計測自動制御学会九州支部


 

九州支部では, 第一線で活躍中の先生に,基礎から最近のトピックスまでをわかりやすく講義していただく講義会を実施しております.今回は広島大学教授 山本透先生に『セルフチューニング制御からデータ指向型制御へ,そしてスマート適応制御系の構築に向けて』というタイトルで最新の話題をわかりやすく解説していただく予定です.多数のご参加をお願い申し上げます.

 

日時

平成24年12月7日(金) 15:00−17:00

会場

熊本大学工学部 研究棟I 309講義室

講師

山本 透 先生(広島大学教授)

講義題目

「セルフチューニング制御からデータ指向型制御へ,そしてスマート適応制御系の構築に向けて」

概要

産業界では,国際競争の激化などの煽りを受けて,生産性の向上,省エネルギー・省力化など,製品の品質の向上と生産コストの削減が,より一層重要視されるようになってきており,これらの問題を解決する上で,産業プロセスにおいては制御システムの高機能化が求められている。とくに,操業条件の変更, 原料や環境の変化などが起こった場合でも,制御システムが安定して稼働し,所望の生産性を保持することができる制御システムの構築が必要とされている。このような問題に対して,1970年代後半にコントローラを逐次調整する「セルフチューニング制御」が登場した。しかしながら,セルフチューニング制御は, 不必要にパラ メータ同定を行うために,計算の負荷も大きく,時として 同定結果の不具合から制御系が不安定に陥るなどの問題が生じ,実用化の障害となっている。このような現状を考えると,制御性能が劣化した場合など必要なときのみ,制御パラメータが更新される仕組みは実用的であり,ここ数年,「データ指向型制御」の一つとして体系化されてきている。

本講義では,セルフチューニング制御からデータ指向型制御にわたる設計法をわかりやすく解説するとともに,これらの手法の産業応用例を随時紹介する。さらに,データ指向型制御の延長として,最近取り組んでいる「スマート適応制御系」の構築に向けて展望する。

参加費

無料

事前申込

不要

会場へのアクセス

本ファイルをご参照ください.

問合せ先

熊本大学大学院自然科学研究科 産業創造工学専攻 山口晃生

E-mail: kuchiatmech.kumamoto-u.ac.jp(【at】を@に置換して下さい)


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