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支部の沿革

1.支部の創立


 社団法人計測自動制御学会関西支部は昭和41年2月創立されたが、 当時の記録によると、つぎのような経過をたどったことが知られる。
昭和40年 9月29日 関西計測工業会(昭和37年発足)幹事会において関西支部 設立準備委員会(支部委員会と略称、委員6名で構成) を設けることが決まり、 10月26日にその打ち合わせ会が開かれた。
昭和40年11月10日 関西工業計測部幹事会において、 議題として“支部設立準備について”がとりあげられ、 支部の理念、支部事務局の設置場所、支部役員の選出、 発起人会・発会式の時期等についてはかられた。
昭和40年11月17日 本部理事会において、 関西支部設立準備委員会の設置が承認された。
昭和40年12月11日 関西支部設立準備委員会が開かれ、約30名の出席者があった。 つづいて開かれた役員候補選考委員会において、 準備委員長(支部長候補)として神戸大学工学部 柴田圭三教授が選出された。
昭和40年12月25日 関西支部設立準備委員会内に設けられた実行委員会が開かれ、 支部設立の日程、発会式次第等が検討され、 準備委員(約70名)の名簿が提出された。
昭和41年 1月14日 本部理事会において、“関西支部発足について” がはかられた。
昭和41年 2月 9日 関西工業計測部会運営委員会、関西支部設立準備委員会、 関西支部発会式、記念講演会および記念パーティが開かれた。 当時の模様は、“計測と制御”第5巻第3号198頁 に掲載されている。
昭和41年 2月19日 関西支部第1回委員会が開かれた
昭和41年 2月26日 本部理事会において、関西支部規則が承認された。
昭和41年 3月25日 関西支部長から関西支部役員に挨拶状が送られた。 その中で柴田圭三初代支部長はつぎのように述べられている。 “・・・関係諸方面のご支援により、去る2月9日、 当関西支部が発足することになり、不肖、初代支部長に推せんされました。 浅学菲才、その人に適せずとは存じましたが、現状を考慮して、 お引き受けしましたからには、鋭意支部の隆盛、 ひいては計測自動制御に関する学術と技術の向上に関係諸学協会、 特に日本自動制御協会と密接に連繁し、 産業界とも協調して力を尽くす所存でございます。・・・”

2.支部の発展


 支部創立当時は、支部一般会員(関西地区に在住する名誉会員、 正会員および学生会員)は500名足らずであったが、昭和51年度には 1,000名をこえ、昭和60年度には1,300名をこえるに至った。 平成4年頃から伸び率が低下している。 この傾向は学会全体の一般会員数の推移とほとんど比例関係にあり、 関西支部の一般会員数は学会のそれの15%前後となっている。 また、関西支部の紹介によって入会された賛助会員は、 支部創立当時には全くなかったが、支部役員諸氏のご尽力によって、 昭和43年度に11社、12口の入会があり、これにより増加をたどり、 昭和48年度に22社、23口と最高に達した。しかし、 その後は増減を繰り返し、平成12年度には16社、21口となっている。
 学会支部規程および関西支部規則によると、関西支部には支部長1名、 支部幹事若干名および支部評議員若干名をおき、 支部の業務を処理することとなっている。そして、支部長および支部幹事は、 関西支部に属する正会員の選挙によって決められ、支部評議員は、 支部役員会の推薦する者を支部長が委嘱することになっている。 昭和44年度までは、支部長1名、支部幹事7〜10名、 支部評議議員10〜16名がおかれていたが、昭和45年度以降は支部長1名、 支部幹事約20名となっている。毎年度はじめには支部総会が開かれ、 前年度の事業報告および収支決算が報告されるとともに新年度の事業計画、 収支予算および支部役員についてはかられる。 総会終了後は特別講演が開かれている。また、学会支部規程第1条には、 支部は講演会、講習会、見学会、研究会および必要に応じ学会の 目的達成のための事業を行うことが規程されている。 これら活動の計画および実施ならびにこれらに伴う予算の執行は委員会によって 行われてきた。そのために、昭和41年度から講習会委員会が、 昭和44年度からシンポジウム委員会が、昭和47年度から見学会委員会が設けられ、 現在まで続けられている。これらの他に、昭和45年度、昭和50年度、 昭和55年度、昭和60年度、平成2年度、および平成7年度には 記念事業委員会が設けられ、それぞれ関西支部創立 5、10、15、20、25、30周年記念事業を担当した。 これらの委員会の委員としては、昭和44年度までは支部幹事以外の会員にも 協力をお願いしていたが、その後はほとんどが支部幹事があたることとなった。 そして最近では、すべての支部幹事がいずれかの委員会に 必ず属することになっている。
 支部の活動として、シンポジウム、講習会、講演会および見学会が 毎年開催されている。一般に講習会においては講演、講義が中心であるのに対して シンポジウムにおいては講演の他にパネル討論、参加者の質疑応答等に 多くの時間がさかれている。
 支部の経費は学会本部からの各種交付金と支部の行う各種事業の収入によって 支弁されている。これらの詳細はつぎのとおりである。

 本部交付金:支部一般会員会員数にもとづいて算出された額
 本部還付金:関西支部の紹介によって入会された賛助会員口数にもとづいて 算出された額
 本部補助金:特定の費目についての補助(例えば各種記念事業等)
 諸会参加費収入:講習会、シンポジウム等の参加費

 本部交付金および還付金は支部会員数の増減につれて漸次増減しているが、 支部収支決算額は平成2年度をピークとしてその後はやや減少の傾向にある。
 関西支部事務所は支部設立当初には暫定的に 大阪市北区梅田8番地 阪急ビル内 株式会社横河電機製作所大阪支店内 に設けられたが、昭和42年1月から 大阪市北区堂島2−1−39大東ビル(社)日本電気計測器工業会関西支部内 に移され、関西支部の財産としての銀行預金の管理、決算報告書の作成、 資料類の保管ならびに総会資料等の印刷をはじめ幹事会、委員会等のための 資料の作成、各種支部事業における案内状の作成・印刷・発送、参加費の徴収、会場の設営等は支部幹事および事務員によって行われている。 さらに、事務所は工業会の移転とともに平成3年5月から 大阪市北区天満6−8−7電子会館(社)日本電気計測器工業会関西支部内、 平成13年4月に大阪市福島区福島6−9−9梅田電機ビルに移転した。 その後、平成23年度を以って事務所は閉鎖し、4役による運営の効率化、経費の節減を行った。


計測自動制御学会 関西支部

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