第二回講演会 〜生物とサイバーフィジカルシステムの接点〜
■ 日時
2012年10月13日(土曜日) 13:30〜18:00
■ 場所
京都大学 吉田キャンパス
総合研究8号館第3講義室
アクセスはこちらをご覧ください(59番の建物です).
■ プログラム
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13:30
主査あいさつ
研究会主査 高井 重昌(大阪大学)
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13:35〜13:50
第二回講演会の趣旨:生物とサイバーフィジカルシステムの接点について
小林 孝一(北陸先端科学技術大学院大学)
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13:50〜14:50
生物数理モデルを応用した新しい情報通信技術
若宮 直紀(大阪大学)
概要:生来的に自律分散的な生物システムの有する拡張性,適応性,頑健性に着目し, その動作原理を情報ネットワークの制御に応用する研究が進められている. 本発表では,Bio-ICT分野における研究活動を概観し, 特に非線形数理モデルに基づく情報通信技術について,具体的な事例と将来展望を述べる. -
15:00〜15:30
走化性制御器の性能解析:大腸菌とゾウリムシ,どちらが優れた制御器を持つのか?
東 俊一(京都大学)
概要:走化性とは,微生物が環境中に存在する化学物質の濃度場に従って行動する現象のことである. 本講演では, 講演者らが近年取り組んでいる走化性制御器の性能解析に関する成果を紹介する. 特に,大腸菌とゾウリムシを例にして,「どちらの走化性制御器が優れているか?」 という問いを議論する. -
15:40〜16:40
ブーリアンネットワークとスケールフリーネットワークの制御
阿久津 達也(京都大学)
概要:ブーリアンネットワークは遺伝子ネットワークの離散数理モデルの一つである. 我々はブーリアンネットワークおよびその確率的拡張である確率ブーリアンネットワークの制御について継続的に研究を行い, その計算論的困難性を明らかにするなどの結果を得てきた. 一方,最近,スケールフリーネットワークの支配集合のサイズについて理論およびシミュレーションによる解析を行うとともに, その構造的可制御性との関係を導いた. 本講演ではこれらの結果について説明する. -
16:50〜17:20
整数計画法とモデル検査を用いた遺伝子ネットワークの制御
小林 孝一(北陸先端科学技術大学院大学)
概要:システムバイオロジーの重要な研究課題として, 遺伝子ネットワークの制御が挙げられる. 本講演では,確率ブーリアンネットワーク(PBN)で表現された遺伝子ネットワークに対する, 著者らの取り組みを紹介する. とくに,従来手法では制御問題の計算が困難なPBNに対して, 整数計画法やモデル検査を用いることで計算が可能になることを説明する. -
17:20〜18:00
総合討論
■ 参加方法
直接会場にお越しください.参加費は無料です.
■ お問合せ先
東 俊一 (研究会幹事)
京都大学 大学院 情報学研究科 システム科学専攻
611-0011 京都府宇治市五ヶ庄
(e-mail) sazuma★i.kyoto-u.ac.jp(全角を半角に変えて★をアットマークに変更して下さい)