計測と制御 2002年8月号

VOL.41 2002

ミニ特集「スペースデブリ」

 故障したり寿命のつきた衛星や衝突等により破壊された衛星の破片等はスペースデブリ(宇宙ゴミ)と呼ばれ,現在確認されている10cm以上の大きさのもので9000個以上が軌道上に存在しており,mmサイズまで含めると4000万個程度になると考えられている.このスペースデブリ問題は以前から指摘されており,今日では世界的な監視組織等も設立されてきた.しかし,ミールの落下や国際宇宙ステーションでの宇宙飛行士の安全等でスペースデブリ問題は新たな局面にさしかかっている.本ミニ特集ではそれらを踏まえてスペースデブリ問題をとりまく状況について紹介する.  まず,スペースデブリ問題の概要と展望について総論で紹介し,現状の把握と対策という観点から6件の解説を行う.事例紹介では,デブリの観測・対策の現場での取り組みについて紹介する.

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