主 催: 精密工学会東海支部
共 催: 日本機械学会東海支部
概 要:
生産技術を学ぶには,理論や機構を理解するだけでなく,実際のプロセスとその解析を体験し,さらに各種測定機器や工作機械,解析ツール等に習熟する必要があります.しかし,これらを組み合わせて総合的に習得できる機会は多くありません. そこで本実践講座では,少人数の受講生を対象とし,生産技術に関わる第一線の講師陣に基礎的/実用的な内容を分かり易くご講義頂き,さらに解析や実験・演習を組み合わせることによってより深い理解と習得を目指します.本年度は,「自動化技術」および「振動切削加工」の2講座を開講致します.皆様の参加をお待ち申し上げます.日 時: 2005年9月5日(月),6日(火) 09:00〜17:00
場 所: 名古屋大学工学部2号館中棟2階221講義室
(名古屋市千種区不老町,電話(052)789-2500,地下鉄名城線「名古屋大学」駅下車徒歩5分または東山線「本山」駅下車徒歩15分)プログラム:
『自動化技術』 〜 計測からサーボ機構までの基礎を幅広く体験 〜
日時:9月5日(月),講師:名古屋大学教授 社本英二,助手 鈴木教和
(1) デジタル計測と周波数解析,講義9:00〜10:30,実習11:00〜12:30
従来から,難削材料/難削形状加工に対して振動切削が利用されていますが, 近年微細加工を対象として本加工法に関する関心が高まっています. ここでは,まず,基礎的な通常切削の機構について概説し, 切削方向,背分力方向,送り方向の各振動切削の機構および振動装置に関して学びます. その後,最も広く利用されている切削方向振動切削について, 実際に超音波振動切削装置と旋盤,各種測定器を用い, 難削材料/難削形状の加工,計測体験を通して振動切削技術に対する理解を深めます.
(2) アクチュエータとサーボ機構,講義13:30〜15:00,実習15:30〜17:00
各種モータの原理,PWM制御,サーボ機構(フィードバック制御と不安定)とその運動精度 (アッベの原理,ナロウガイドの原則,スティックスリップ等)について学びます. その後,各自が簡単な電気回路と駆動プログラムを作成, 確認してステッピングモータによる位置決めとDCモータのPWM制御を体験します. さらに,ACサーボモータ駆動の位置決めテーブルの制御ゲイン調整とステップ応答, 不安定振動,スティックスリップの観察等を通じて自動化技術に対する理解を深めます.
『振動切削加工』 〜 基礎的な振動切削機構から最新の超精密微細加工への応用までを一日で体得 〜
日時:9月6日(火),講師:名古屋大学教授 社本英二,助手 鈴木教和
(1) 基礎的な切削機構,振動切削の機構と難削材料/難削形状加工への応用,講義9:00〜10:30,実習11:00〜12:30
従来から,難削材料/難削形状加工に対して振動切削が利用されていますが, 近年微細加工を対象として本加工法に関する関心が高まっています. ここでは,まず,基礎的な通常切削の機構について概説し, 切削方向,背分力方向,送り方向の各振動切削の機構および振動装置に関して学びます. その後,最も広く利用されている切削方向振動切削について,実際に超音波振動切削装置と旋盤, 各種測定器を用い,難削材料/難削形状の加工,計測体験を通して振動切削技術に対する理解を深めます.
(2) 楕円振動切削技術と金型材料の超精密/微細加工への応用,講義13:30〜15:00,実習15:30〜17:00
近年,楕円振動切削技術の開発が進み,高硬度金型材料(焼入れ鋼,タングステン合金等) に対する超精密/微細加工が実用段階に入って注目を集めています. ここでは,まず,その楕円振動切削の機構および楕円振動装置に関する基礎と応用を学びます. その後,実際に超音波楕円振動切削装置と超精密加工機,各種測定器 (動力計,非接触変位計,粗さ計,顕微鏡等)を用いて金型材料の超精密/微細加工を体験し, 本加工法の得失や加工条件の選定,関連する装置技術等を体得します.
定 員: 12名,申込み先着順で満員になり次第締切ります.
参加費:
2日受講の場合:会員70,000円,非会員86,000円
1日受講の場合:会員38,000円,非会員46,000円
(いずれも教材1冊分,傷害保険料を含む.教材のみの販売は致しません.)申込方法:
E-mail,FAXもしくは葉書に『生産技術 実践講座』と題し,
(1)氏名・所属学会・会員資格,(2)参加券送付先(勤務先か自宅を明記)
(2)参加券送付先(勤務先か自宅を明記)
(3)勤務先・職名・電話番号・E-mail
(4)保険加入の為,自宅郵便番号・住所・電話番号・生年月日
(5)受講希望の講座名をご記入の上,下記にお申込み下さい.電話での申込はご遠慮下さい.受付後,参加券及び入金方法のご案内を送付致します.
申込先:
精密工学会東海支部
(464-8603名古屋市千種区不老町 名古屋大学工学部機械系教室内,
Tel: 052-789-2500,Fax: 052-789-3107,E-mail: jspe@mech.nagoya-u.ac.jp)内容に関する問合せ先:
名古屋大学大学院工学研究科
鈴木教和
(Tel: 052-789-4491,Fax: 052-789-3107,E-mail: nsuzuki@mech.nagoya-u.ac.jp)