福祉工学部会見聞録
2006年4月22日(土)13:30〜17:30 HAL(ハル)見学会セミナーにて
場所 筑波大学 産学リエゾン共同研究センター
HAL:Hybrid Assistive Limb http://sanlab.kz.tsukuba.ac.jp/HAL/index.html
山海嘉之(さんかいよしゆき)教授研究室 http://sanlab.kz.tsukuba.ac.jp/top.html
産学リエゾン共同研究センター http://www.ilc.tsukuba.ac.jp/rehp/jp/index-jp.htm
主催・企画
福祉工学部会
協
賛
ポリオの会 http://www5b.biglobe.ne.jp/~polio/
筑波大学山海教授のご厚意とポリオの会、千葉県肢体障害者協議会とのご協力のもと、HALの紹介、デモ、体験会を開催しました。当日は、車いすの方々が多数参加されることが予想され、つくば市内の交通機関に関し、2つの会の方々が協力して準備検討し、名古屋、静岡など遠方からも体が不自由にも関わらずご参加下さいました。関東鉄道バスが筑波大学構内行きの循環バスを当日特別に朝6時から20時まで全便ノンステップバスにして下さるなど、応援して下さいました。ホームページなどで見学会を知り新幹線、飛行機で遠方からご参加の方々もいました。
当日は、お天気が良く、風が強くなく、福祉工学部会委員とボランティアの方々でバス停や車の誘導などを行うのは容易でしたが、今までの見学会で、ここまで参加者人数が多かったのは初めてでした。
最初に佐藤滋福祉工学部会主査、小山万里子ポリオの会代表の挨拶のあと、山海教授のHALや関連技術の紹介があり、その後、HALのデモ、体験会となりました。
体験会では、腕に装着して重りを持ち上げる体験をしていただきました。参加者の人数が多く、近くに寄ってご覧になれなかった方々もおられました。また遠方から来られているので、時間の関係で早めに帰らないといけない方々もおり(予定では16時頃終了)、十分に質問したりご覧になれなかった方々がいました。主催者側としては申し訳なく思いましたが、山海教授は最後の1名が帰られるまで(17:30頃)、イスに座らず立ちっぱなしで説明して下さいました。山海教授、ご協力いただいた山海研究室、筑波大学の皆様に感謝します。
最終的に参加者119名でした。体が不自由な方、ご家族でいっしょにご参加された方々という方々が半数以上でした。当初は参加者の人数制限をしていませんでしたが、多くの方々の希望があり、会場の関係で、お断りさせていただいた方々や、参加したいが遠方に出かけるのが困難というので、参加断念された方々もいました。
一方、ご参加され、ご覧になったり体験されて喜ばれ、今後の技術の進展にご関心や期待を寄せて下さったり、参加されなかった身内や知人にHALを利用させてあげたいという方々もいました。
今後のHALをご覧になる機会などは、山海研究室のお知らせをご覧になるとわかります。
http://sanlab.kz.tsukuba.ac.jp/info.html
また、現在、CYBERDYNE(サイバーダイン)社のホームページで、HALの提供に関する申込みを開始しています。
技術を育てるのはモノ作りする人だけでは足りなく、ユーザの協力も必要です。これからも、工学関係者とユーザとなるかも知れない方々との情報交換できる機会が設けられたらと思います。見学会にご参加された方々、見学御希望だった方々に、いろいろ不手際でご迷惑かけたことと思いますが、今後とも、機会ありましたらよろしくお願いします。
説明の番号をクリックすると絵が大きくなります。
(1)講演中の山海教授とHAL(ハルと読む。左の人はデモで重い荷物を背負っています)
(2)参加者が多数のため、ロビーを講演、デモ、体験会場として利用した。
(3)腕のHAL。重りを持ちあげる体験。(4)1世代前のHAL (5)最新のHAL 実は腕もあるが、保守点検中。明るい輪は、バッテリーの状況などを示すことができる。