日時 2018年9月1日(土) 13:30~17:00
2018年9月2日(日) 9:00~12:00
場所 神奈川リハビリテーション病院

基調講演「義手のあれこれ(基礎から筋電まで)」

1.「義手の基本と義手リハビリテーション~医師の立場から~」
 講師:兵庫県立リハビリテーション中央病院 整形外科医 戸田光紀 氏
2.「上肢切断者(児)への作業療法の紹介」
 講師:兵庫県立リハビリテーション中央病院 作業療法士 溝部二十四 氏

ワークショップと実技体験「最先端の義手」

1.ミケランジェロ(オットーボック・ジャパン株式会社)
2.アイリム(パシフィックサプライ株式会社)
3.Xフィンガー(株式会社啓愛義肢材料販売所)

地域施設紹介

「かながわリハビリロボットクリニック(KRRC)の紹介」
 紹介者:神奈川リハビリテーション病院 義肢装具士 丸田耕平 氏,作業療法士 對間泰雄 氏

 医学教育において,医師,作業療法士が切断や義肢装具に対して学ぶ時間の圧倒的な短さから,現場での教育や研修の必要性と情報共有,異職種の情報交換の必要性を戸田先生,溝部先生からお話頂いた.兵庫県立リハビリテーション中央病院での取り組みを具体的な事例を画像と動画で紹介いただきながら,義手(特に筋電義手)を使うことで何ができるようになるのか,特に使用者の生活の視点からどのように義手を使えるようになってもらうのかという視点から多職種で対応を協力しながら,義手の適合,訓練,評価を進める流れについてお話いただきました.

 オットーボック・ジャパン社とパシフィックサプライ社からは,それぞれ海外製の5指の電動義手について紹介をいただくとともに,実際に義手に触り,操作する機会がありました.また,啓愛義肢材料販売所社からは,指切断の方々が使える日本人サイズのXフィンガーについて紹介いただき,指の先端に装着して,人工の指を動かす体験もすることができました.

 神奈川リハビリテーション病院に設置された,かながわリハビリロボットクリニックにておこなっわれた小児の義手適合について紹介があり,子どもの筋電義手導入にあたり,義肢装具の情報提供の重要性と,生活面のアセスメントにもとづいた義手の種類選定の必要性についてお話をいただきました.

 この講演会は,義肢装具SIGの企画,準備,広報があってから福祉工学部会が協賛をお願いし,承諾をいただきました.義肢装具SIGの役員の皆様に厚くお礼申し上げます.

(文責:大西)

参考URL:
義肢装具SIGのホームページ