見聞録:医療福祉技術勉強会「東京都障害者IT地域支援センター」見学会への参加報告
日時 | 2016年2月16日(火) 14:00~16:00 (13:50 現地集合) |
場所 | 東京都障害者IT地域支援センター (東京都文京区) |
主催 | 産業技術連携推進会議 医療福祉技術分科会 事務局 |
見学内容 | センター紹介と展示機器の説明・体験 |
産業技術連携推進会議医療福祉技術分科会(http://sangiren-ifuku.org/)は、福祉工学部会の関係者2名が事務局として参加しておりますが、今回、分科会が主催する医療福祉技術勉強会において東京都障害者IT地域支援センターを見学させていただくことになり、福祉工学部会としても関心の高い見学先ですので、分科会事務局と相談し、福祉工学部会からも参加させていただけることになりました。
東京都障害者IT地域支援センターは、茗荷谷駅から徒歩8分、春日駅や後楽園駅からは17分程度の東京都社会福祉保健医療研修センターの中にあり、当日は、駅から歩くとやや汗ばむ陽気でした。 http://www.tokyo-itcenter.com/300koutu/index.html
1階にガラス張りの常設展示場があり、2~3名の職員の方が常駐されているようです。
参加者は全体で14名(うち福祉工学部会から4名)で、1階ロビーに集合後、3階の会議室に移動して参加者の自己紹介の後、東京都障害者IT地域支援センターの堀込さんからセンターの概要などを説明していただきました。
当センターは、東京都福祉保健局の事業であり、東京コロニーという民間の福祉団体が受託して実施されているそうです。
基本的にはなんでも相談を受けており、年間2000件程度(開所時の2倍程度)の相談に対応されているそうです。 開所当初は9割が視覚障害関連でしたが、その後、他の相談も増えて現状では2割程度が視覚障害の他、肢体不自由が2割、知的、精神、聴覚障害がそれぞれ1割程度で、最近の傾向として、脳血管障害の後遺症の相談が増えているそうです。 また、機器だけで解決できる相談だけではなく、生活や就労の課題に深くかかわる相談もあるということでした。
センタースタッフだけでは全然手が足りておらず、地域における支援者の養成に力を入れてらっしゃいました。センターでの養成講座の他、出張講座も実施されています。 http://www.tokyo-itcenter.com/500jigyo/index.html
東京都外からの問い合わせも多いそうですが、残念ながらすべての問い合わせに対応できる体制ではないため、各地域のサポートセンターを紹介したりされているようです。 http://www.tokyo-itcenter.com/700link/list-itc.html
情報提供にも力を入れられており、Facebook(https://www.facebook.com/tokyoitcenter)やメールマガジン(http://archives.mag2.com/0001101201/、http://archives.mag2.com/0000175127/)で、機器の情報や研修会の情報を発信されています。
3階会議室でのセンター概要の説明の後、1階の常設展示場に移動しました。
ここにはたくさんの支援機器が展示されており(http://www.tokyo-itcenter.com/600setubi/index.html)、センターの今津さんから各機器について、限られた時間の中、丁寧に説明していただきました。
お忙しい中対応してくださった東京都障害者IT地域支援センターの皆様、見学会に参加してくださった皆様、見学会をアレンジしてくださった医療福祉技術分科会の高橋さんに感謝いたします。(文責:梶谷)