主催:計測自動制御学会 システム・情報部門
企画:システム工学部会
システム工学は1950年代以降大きく発展し,多様な領域や問題状況に適用が試み
られてきました。その結果,システム工学で利用される手法の発展のみならず,
その基底にあるシステム思考もまた,世界的なシステム運動,システム研究の中
で,ハードシステム思考対ソフトシステム思考といった単純な二項対立ではとら
えることができない多元的な広がりを持つようになりました。一方で自律分散や
創発といった本来的なシステム的性質が,工学的な設計から,組織運営,社会・
経済的問題,そして地球規模の環境問題等まで分野横断的に,モデルや方法論の
中で明示的に中心的な役割を果たすようにもなってきました。
このようなシステムを取り巻く潮流の中に現代のシステム工学教育,関連分野の
専門教育,そして広くは大学レベルの教養教育が置かれていることを認識するとき,
システム的見方やシステム思考の歴史的な流れを把握するとともに,少なくともその
広がりと境界について,システムの研究,教育に携わる人々の中で一定の共通理解を
持つことは重要であり必要なことでありましょう。
計測自動制御学会システム工学部会では本年度から2年間の活動テーマとして
システム工学教育を取り上げ,研究会などを開催しております。本研究会では,
システムについての共通理解形成の一助となるような議論の場を提供することを企画
しました。前半部でシステム研究を精力的に進めておられる二人の講演者を
お招きし,ハードシステム思考,ソフトシステム思考それぞれの領域でのシステ
ム思考およびその応用の変遷を中心にご紹介頂きます。
後半部では,講演を頂いた先生方に加え,システム研究でご活躍の先生方を迎えて,
現代に生きる人々の基礎的な素養としてのシステム的ものの見方について,さまざま
な角度から検討すべく,パネル討論の場を設け,今回のテーマに関し十分な議論がで
きるように配慮致しました。ご関心のある方々多数のご参加をお待ち申し上げておりま
す。
期 日 |
2003年12月22日(月) |
会場 |
学術総合センター12階 会議室 |
交通 |
営団地下鉄半蔵門線/都営地下鉄三田線・新宿線「神保町」A8出口, |
プログラム |
14:00〜14:05 開会の挨拶
16:20〜17:55 パネル討論「現代のシステム工学教育におけるシステム思考」 木嶋恭一 氏 (東京工業大学) 出口 弘 氏 (東京工業大学)
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申込方法 |
学会のホームページのCGI申し込みからお願い致します. |
問合わせ先 |
京都大学大学院情報学研究科システム科学専攻 塩瀬隆之 電話(075)753-5042,FAX(075)753-5042,E-mail : shiose@i.kyoto-u.ac.jp |
学会事務局 |
計測自動制御学会
事務局 部門協議会担当係 |
参加申込締切 |
2003年12月12日(金)必着 |
参加費 |
無料(ただし資料代実費のご負担をお願いする場合があります) |
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