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学会主催行事 |
SICEセミナー ―実践的な制御理論―制御への確率論的アプローチ: 基礎から応用まで
- 主催・企画
- 計測自動制御学会 制御部門
- 協賛
- システム制御情報学会,精密工学会,電気学会,電子情報通信学会,日本機械学会,日本鉄鋼協会,日本ロボット学会,人工知能学会,日本電気計測器工業会,土木学会,ヒューマンインタフェース学会,スケジューリング学会,日本リモートセンシング学会,日本音響学会,日本応用数理学会,日本建築学会,日本航空宇宙学会,日本知能情報ファジィ学会,日本フルードパワーシステム学会,バイオメカニズム学会,自動車技術会,プロセス計装制御技術協会,計装研究会
(依頼中を含む)
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本セミナーは,制御問題への確率論的アプローチをエキスパートの先生方に平易に解説していただくものです.システム制御理論への確率論的アプローチは長い歴史をもちますが,
数理ファイナンスへの応用,ランダマイズドアルゴリズムによる効率的な制御系設計,量子制御問題など近年より一層注目を集めています.
その一方で体系的な学習の機会があまりなく, 敷居が高いように感じておられる方も少なくないのではないでしょうか.
本セミナーでは,第1 日目に確率論的アプローチにおいて現れる基礎的な概念や必要となる数学的道具をわかりやすくご講義いただいた後,第 2 日目にバラエティ豊かな応用の中から,数理ファイナンスへの応用とランダマイズドアルゴリズムによる制御系の効率的な解析および設計法を解説していただきます.
大学院生,これから制御系設計に従事される方,すでに制御系設計に従事されている方,みなさまにとって,本セミナーは確率という新しい視点を取得していただくレベルアップのための絶好の機会になると確信しております.多数の方々のご参加をお待ちしております.
セミナー参加費について,学生会員・賛助会員枠は,8,000円(1日のみなら4,000円)と大変お得な価格設定になっています (賛助会員枠は申込締切 (4月24日(金)) までの事前申込の場合のみ). 奮ってご参加くださるようお願い申し上げます.
なお,賛助会員リストは下記URLにてご覧いただけます.
http://www.sice.or.jp/annai/sancp.html
- 期 日
- 2009年5月11日(月),12日(火)
- 会 場
- 大阪府立大学学術交流会館小ホール (中百舌鳥キャンパス)〔大阪府堺市中区学園町1-1〕
- アクセス
- http://www.osakafu-u.ac.jp/access/index.html
- キャンパスマップ
- http://www.osakafu-u.ac.jp/info/campus/index.html#nakamozu
- 講義題目
- 実践的な制御理論 制御への確率論的アプローチ:基礎から応用まで
- 講 師
- 片山 徹君(同志社大学),早川朋久君(東京工業大学),山田雄二君(筑波大学),藤崎泰正君(神戸大学)
- 講義内容(予定)
- 5月11日 (月) 第1日目
5月11日 (月) 第1日目 |
10:30〜12:00 |
片山 徹君「確率システム論展望」 |
まず確率論,統計論の誕生とその歴史的な発展について概観し, ついでシステム制御分野におけるいくつかの確率的な問題について解説する.1つの流れは,誤差や不確定性に関する確率・統計的な取り扱いであり,フィルタリングや同定理論につながっている.他の1つは物理統計や量子論のように対象そのものが確率統計的な枠組みの中で捉えられているもので,通信理論や近年の金融工学,ネットワークの研究などがこれにあたる.確率過程の平均的振る舞いと見本過程の振る舞いの違いについても簡単に述べる. |
13:30〜15:00,15:15〜16:45 |
早川朋久君「制御のための確率論入門」 |
制御対象には不規則外乱やパラメータのゆらぎなど,無視できない大きさの変動が生じる場合がある.本講演では,制御系を設計するにあたって考慮しなければならない制御対象におけるランダム性と,その特徴づけを中心に説明していく.特に,連続時間と離散時間でのブラウン運動を出発点として,確率過程や確率微分方程式を扱う上での基本的概念と法則を解説する. |
5月12日 (火) 第2日目 |
10:00〜11:30 |
山田雄二君「金融派生証券理論と制御」 |
金融派生証券理論は,Black-Scholes-Mertonによるオプション価格理論構築から現在に至るまで,実務取引の活性化とともに急速な発展を遂げてきた.このような派生証券の価格付けは,その背景として,複製ポートフォリオの構成というある種の制御問題を解いている.このように,金融工学の1つの側面は,“確率システムの制御''として捉えることができる.本講義では,確率システムの制御という側面から金融派生証券理論について解説し,さらに最近のトピックでもある非完備市場における制御問題について説明する. |
13:15〜14:45,15:00〜16:30 |
藤崎泰正君「ランダマイズドアルゴリズムによる制御系解析・設計入門」 |
種々の複雑さを内包する制御系の解析・設計にランダマイズドアルゴリズムを導入すれば,本来のパラメータ構造を簡略化することなく,確率的な保証をもつという意味で厳密な解を,効率的に(問題サイズの多項式時間で)求めることができる.本講演では,ランダマイズドアルゴリズムによる制御系解析・設計について,実際問題への適用という観点から整理し,基本的な考え方と使いこなしのポイントを解説する. |
- 定 員
- 60名(定員になり次第,締め切ります.)
- 参 加 費
- 参加費にはテキスト代が含まれます.
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正会員 |
学生会員 |
会員外 |
賛助会員枠 |
1日のみ |
15,000円 |
4,000円 |
20,000円 |
4,000円 |
両日参加 |
30,000円 |
8,000円 |
40,000円 |
8,000円 |
ただし,賛助会員枠での参加は30名(受講者枠の半数)までとし,下記申込締切時においてこれを超過した場合には賛助会員口数や申込順等を考慮して受講者を決定させていただきます.賛助会員枠での受講の可否については,下記申込締切後3日以内にメールにてお知らせいたします.賛助会員枠での受講に漏れた場合および期限を過ぎての申込の場合には,正会員と同じ取扱とさせていただきますが,詳細については,Web案内および参加申込URLをご覧ください.
- 申込締切
- 2009年4月24日 (金)
- ただし,参加申込が受講者枠に満たない場合は当日まで申込を受け付けますので,お問い合わせください.
- 申込方法
- こちらをご覧ください.
- 参加申込URL
- https://www.sice.or.jp/bukai_web_appli/sindex.html
- 参加費支払方法
- こちらをご覧ください.
- 問合せ先
- 制御部門事業委員会 サイ貴生/大阪府立大学工学研究科
- 電話(072)254-9218,FAX(072)254-9904,E-mail:
- 西山岳宏/三菱電機 (株) 先端技術総合研究所
- 電話(06)6497-7155,E-mail:
- 藤岡久也/京都大学情報学研究科
- 電話(075)753-5902,FAX(075)753-5517,E-mail:
- 学会事務局
- 部門協議会担当/電話(03)3814-4121,E-mail:
□講師紹介
かたやま とおる
片山 徹 君 (正会員,フェロー)
1969年 3月京都大学大学院工学研究科博士課程修了.70年京都大学工学部助教授.84年愛媛大学工学部教授,86年京都大学工学部教授,98年同情報学研究科教授.2005年京都大学名誉教授,同志社大学文化情報学部教授.確率システムの推定・同定とその応用に関する研究に従事.IEEE,応用数理学会などの会員,システム制御情報学会名誉会員.日本学術会議IFAC 小委員会委員(1994〜),IFAC Technical Board Vice-Chair (2005〜 ).
はやかわ ともひさ
早川 朋久 君 (正会員)
1997年京都大学工学部航空工学科卒業.2003年ジョージア工科大学博士課程修了(航空宇宙工学).京都大学21世紀COE研究員,科学技術振興機構 CREST研究員を経て,06年東京工業大学情報理工学研究科准教授(助教授)となり現在に至る.ダイナミカルシステム理論の研究に従事.Ph.D. AIAA, IEEEなどの会員.
やまだ ゆうじ
山田 雄二 君 (正会員)
1993年千葉大学工学部電気電子工学科卒業,98年東京工業大学大学院総合理工学研究科システム科学専攻博士後期課程修了(博士(工学)).同年日本学術振興会特別研究員, 8月よりカリフォルニア工科大学滞在.2000年カリフォルニア工科大学ポスドク研究員.02年筑波大学大学院ビジネス科学研究科准教授,現在に至る.金融工学,数理ファイナンス,最適化の研究に従事.JAFEE,日本ファイナンス学会,日本オペレーションズリサーチ学会,IEEE,INFORMS などの会員.
ふじさき やすまさ
藤崎 泰正 君(正会員)
1988年神戸大学大学院工学研究科修士課程システム工学専攻修了.同年(株)神戸製鋼所電子技術研究所研究員.91年神戸大学工学部助手,96年助教授,2007年大学院工学研究科准教授に配置換えとなり,現在に至る.ランダマイズドアルゴリズムによる制御システムの解析と設計,入出力データに基づくシステム表現と制御方式などに興味をもつ.2006年本会論文賞受賞.博士(工学).
※本セミナー参加申込のキャンセルポリシーは下記の通りです.
1.参加費が支払済みの場合
a)開催日10日以前(テキストの発送前)
→キャンセルを受付けます(手数料は参加者負担で返金いたします).
b)開催日10日前を過ぎる(テキストの発送後)
→キャンセルを受付けません(返金不可).以下(i)(ii)のいずれかを選択していただきます.@)代理の出席,A)資料の発送
2.参加費が未払いの場合
a)開催日10日以前(テキストの発送前)→キャンセルを受付けます.
b)開催日10日前を過ぎる(テキストの発送後)
→キャンセルを受付けません.参加費をお支払いいただきます.
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